報道番組「NEWS ZERO」(日本テレビ系)で2012年4月から火曜日キャスターを務めてきた女優の桐谷美玲が、9月25日の放送をもって番組から卒業した。同番組は10月から「news zero」とタイトルを変更し、元NHKの有働由美子アナをメインキャスターに迎え、装いも新たにリスタートする。
その新生「news zero」のスタートを前に今回の桐谷をはじめ、これまでメインキャスターを務めてきた村尾信尚氏や局アナのラルフ鈴木、そして月イチで出演していた又吉直樹らが一斉に降板。世間では有働体制の船出に伴い旧勢力を一掃したと噂されている。その大幅な刷新が有働にとっては裏目に出るとの声があるというのだ。テレビ誌のライターがささやく。
「現時点で明かされている新キャスター陣は、フィギュアスケート出身の河西歩果を除く5人全員が日テレの局アナ。元・乃木坂46の市來玲奈アナという目玉はあるものの、彼女と木・金のスポーツコーナーを担当する弘竜太郎アナはともに入社1年目であり、実力不足は否めません。他も山本紘之アナが唯一30歳で、あとは全員が20代。フレッシュと言えば聞こえはいいですが、この陣容では49歳の有働が『お局様』に見えてしまうのは確実でしょう」
とはいえ、有働がその安定したアナウンス力で名キャスターぶりを見せれば、若いアナウンサーたちを上手くリードできるのではないだろうか。しかしそこには高いハードルがあるという。テレビ誌ライターが続ける。
「桐谷はモデル兼女優でありつつ、取材に際しては臆することなくグイグイと斬り込んでいく覚悟を見せていました。それゆえ桐谷が出演する火曜日を楽しみにしていた視聴者も少なくなかったのです。しかし10月からの新キャスター陣には桐谷の代わりとなる人材は見当たらず、『ジャーナリスト志望』の有働が代わりに現場へ斬り込んでいこうにも、彼女に桐谷の役目が務まるかどうかははなはだ疑問。予算も人材も潤沢なNHK流に慣れ切っていますからね。下手をすれば『女優が本業の桐谷より物足りない』との批判を浴びかねません」
有働のお気に入りとされる嵐・櫻井翔こそ留任したものの、櫻井は桐谷の卒業で空いた穴を埋める立場にはない。有働は「せめて桐谷を残しておけば‥‥」との声を封じ込めることができるのか。しばらくは見ものとなりそうだ。
(白根麻子)