人気女優の有村架純を主役に起用しながら、ドラマ「中学聖日記」(TBS系)の視聴率が爆死している。10月9日の初回放送は6.0%、16日の2話目も6.5%に留まり、同枠のドラマでは3年間で最低レベルの出足だ。この調子でどこまで数字を下げるのかと危ぶまれているが、一部では今後、視聴率が上昇する可能性があるというのである。その根拠についてテレビ誌のライターが語る。
「本作では0.5ポイントの微増ながら、2話目に視聴率がアップ。ほとんどのドラマが2話目で数字を下げるなか、この上昇には期待が持てます。TBSの火曜22時枠では新垣結衣主演の『逃げるは恥だが役に立つ』や渡辺直美主演の『カンナさーん!』といったヒット作が2話目で数字を積み上げていますし、今年4月期の『花のち晴れ~花男 Next Season~』でも7.4%から7.9%へと0.5ポイントの積み上げに成功。同ドラマは最終的に平均視聴率8.3%と及第点の数字をマークし、連続ドラマ初主演の杉咲花が面目を保つ形になりました」
そんな「花のち晴れ」と同じ路線を「中学聖日記」はたどることができるのか。この両作品はいずれも学校が舞台で、若きヒロインが恋に苦しむという内容も一緒。ドラマ視聴者が高齢化する現在、学園ものは数字が取りづらく、若年視聴者をいかに取りこぼさないかが重要だ。その点についてテレビ誌のライターが続ける。
「『花のち晴れ』ではキンプリの平野紫耀や若きイケメンの中川大志、そして若い女性に人気のある飯豊まりえや今田美桜といった女性キャストを揃え、若者層の心をつかみました。それに比べると『中学聖日記』は人気の若手キャストが少ないというハンデがあるものの、本作でドラマデビューを果たした男子中学生役の岡田健史は女性ファンを獲得する可能性を秘めています。そして“ジェンダーレス女子”で話題のモデル・中山咲月も注目株で、吉田羊との妖しいキスシーンは破壊力満点。この2人が話題になればなるほど、視聴率にも繋がってきそうです」
その「花のち晴れ」は第3話で視聴率を9.6%に急上昇させていた。もし「中学聖日記」が同様の動きを見せることができれば、今季の大逆転ドラマとして一気に注目を集めるのかもしれない。
(白根麻子)