女優の小西真奈美が10月24日発売のアルバム「Here We Go」でメジャーデビューを果たし、同31日に「スッキリ」(日本テレビ系)にてテレビでは初となる生歌を披露した。その意外すぎる歌声に、世の女性たちがザワザワしているという。
小西は2016年の音楽劇「最高はひとつじゃない2016 SAKURA」でアーティストのKREVAに出会ったことをきっかけに、音楽活動をスタート。多少ギターをかじったことがある程度の音楽経験ながら、鼻歌をベースに作った歌をKREVAがトラックに仕上げるという手法で作曲にも挑戦し、初アルバムでは全12曲を作詞・作曲している。メジャーデビューに際しては「音楽なんてやってたの?」との批判もあったが、今回の生歌披露でそれらの雑音を封じ込める形となった。音楽ライターが指摘する。
「実際に彼女の歌を聴けば分かりますが、彼女は声質が良く、ラップには不可欠なリズム感も備えており、女優の余技にはとどまらないレベルの完成度には驚くほかありません。番組で披露した楽曲の『Here We Go』はバックトラックがミニマムな構成で、これがカラオケ曲なら普通の人は小節の頭をつかめず歌いだしにも苦労するはず。そしてサビの部分は小節をまたいで3拍子+5拍子にも聞こえるような変則的な符割りながら、小西は完ぺきなリズム感でプロレベルの歌唱力を示しました。女優の歌手進出でこれほど高いレベルの歌が聞ける例は、めったにないことでしょう」
このように聴く者を驚かせた小西の歌声だったが、その一方で女優・小西のファンはその上手すぎる歌に戸惑いを隠せないという。女性誌のライターが語る。
「小西の歌には、職場のみんなでカラオケに行ったとき、美人の先輩が突然ラップを歌い出したような唐突感がありました。それがまた上手すぎるのですから、感心するというより『何なんだ、これは』と胸がザワザワする気持ちです。彼女はとても40歳に見えない透明感が特長で、普通なら『痛い』と言われるポニーテールさえ、彼女の場合は誰もツッコめないほど自然で似合っています。そんな“規格外”の小西が誰も期待していなかった歌の面でもプロ同然の腕前を披露したのですから、そのスゴさが腑に落ちるまではちょっと時間が掛かりそうです」
人はあまりにも素晴らしいものに接した時、喜びや嬉しさを感じる前に、思わず固まってしまうこともある。小西のラップはそれほどのインパクトを視聴者に与えていたようだ。
(白根麻子)