3人の子供を育てるママタレントの熊田曜子が、東京・墨田区の児童館で利用を断られた一件が波紋を広げている。今回の件では「大人1名につき子供2名まで」という制限のあるプレイルームの利用に際し、3人の子供を連れた熊田が人数を理由に児童館スタッフから利用を断られたことが発端となった。
この一件を巡っては熊田への非難をはじめ様々な意見が入り乱れているが、そのなかでも児童館側を非難する人たちに対しては子育て中のママたちから厳しい視線が送られているという。自らも子育て中の女性誌ライターが指摘する。
「実際に児童館を利用する立場で言えば、定められたルールを逸脱して特例を認めることは、誰にとってもいい結果を生みません。児童館スタッフの対応について『お役所仕事』という批判はあまりにも短絡的ですし、『情がない』といった感情論に至っては『あなたバカ!?』と問い詰めたくなります。そんな“情”で公共施設のルールが曲げられたら、誰しもが『私にも情をかけて!』と言い出すに決まってます。そんなことも分からないコメンテーターは、ほとんどが男性なんですね。子供を連れて児童館に行った経験がほとんどないから、行政に責任を押し付けたり、ママたちが望んでもいない『情』に期待するのでしょう。これぞ絵に描いたような無責任ではないでしょうか」
たとえば11月5日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)では、テレビ朝日解説委員の玉川徹氏が人数超過での利用を認めるべきと発言。落語家の立川志らくは11月6日放送の「ひるおび!」(TBS系)で「情がなさ過ぎる」と非難していた。また現場である墨田区議会の田中さとし議員は志らくの発言を受けて「こういわれても、仕方ないと思います」とツイート。この件で大きな声をあげているのはたしかに男性ばかりなのが実情だ。
「そもそもこの件で『児童館の利用を拒否』と報じるメディアが多いのですが、これは拒否でもなんでもなく、単に利用人数がルールに合致していなかっただけの話。例えて言えば親子3人までしか乗れない遊園地の遊具に、熊田親子が乗れないのと同じことです。それなのに志らくに至っては『児童館の人は反省すべき。児童館をやる資格がない』とルール無視の逆ギレまでする始末。子育てママとして言わせてもらいますが、こういった『私、子育てに理解あります』風を装っている人の無責任な発言こそが、私たちにとってはいい迷惑なんです」(前出・ライター)
各局の情報番組では女性コメンテーターのほうが冷静な見方を示していたようだ。この件を世のパパたちは、他山の石とすべきなのかもしれない。
(白根麻子)