LINEなど簡単な一文だけのコミュニケーションが主流のいま、ビジネスなどでちゃんとした文章を書けないという人は多いのではないでしょうか。確かに、文章を書くのはなかなか簡単にはいかないものですよね。そこで、プロの意見をヒントにしてみましょう。
広告代理店のクリエイティブプロデューサーひきたよしあきさんの著書「博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ」(かんき出版刊)によると、文章力は「要約力」で決まるのだとか。つまり、文章を要約することができれば、文章力が培われるというわけです。
そして、「何が言いたいか」ということが明確な文章でなければ、ビジネスでは通用しないとも。ポイントは、相手に察してもらうような文章は書かないこと。そのためにも、余計なことや何らかの言い訳の一文は入れないようにするとよいのだそうです。
また、日本語学者である飯間浩明さん監修の「重要度順『伝わる文章』を書く技術 だれでも・今すぐ実践できるコツ60」(新星出版社刊)には、文章を書く前には、まず何のために文章を書くのかを明確にすることが重要だと書かれています。とても基本的なことですが、案外忘れているかもしれませんね。
相手に伝わる文章を書く第一歩は、何のために書くのか、相手にどうして欲しいのか、ということを端的に頭の中でイメージしてみるのがよさそうです。