今、生活習慣病の中でも糖尿病に注目が集まり、予防・改善策が叫ばれています。
世界でも糖尿病の人の数は爆発的に増えているといわれており、国際糖尿病連合の発表では、2015年は4億1500万人にも上ったのだそう。前年より2830万人の増加です。
そんな世界的な問題となっている糖尿病は、日本では男女で発症の割合が異なることが分かっています。厚生労働省の「平成26年国民健康・栄養調査」によれば、糖尿病が強く疑われる人の割合は男性は15.5%、女性は9.8%。例年、同じような数字が続いており、糖尿病は男性のほうが高い割合を示しています。
日本生活習慣病予防協会は、女性より男性のほうが多い理由として、近年、男性は肥満傾向にあり、女性はやせ傾向にあることが関係しているのではと指摘しています。また、男女の性ホルモンの違いも、発病に大きく関わっていることが分かっています。
しかし、女性も安心してはいられません。女性ホルモンの分泌が減る更年期以降には、糖尿病リスクが高まるという見解も。
食べ過ぎや喫煙、運動不足には十分気を付けて、血糖値が急激に上がりにくい食生活を。女性も、糖尿病予防にいそしんでいる男性と同じように取り組みたいものです。