災害に備えた備蓄品を用意しているご家庭は多いと思います。でも、備蓄品といっても何を準備すればいいのか、分からないところがありますよね。実は、災害時の備蓄品は、これまでの多くの震災の経験から、“質”が変わってきているようなんです。
農林水産省の「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」によると、まずは水、米、缶詰、カセットコンロから準備するのがいいのだとか。水は1人当たり3リットルほどあればいいそうで、米は2kgが1袋あると約27食分になり、9日分は賄える計算。また、備蓄品はただそろえるだけではなく、QOL(生活の質)も考えるのが今ドキの備蓄法なんだとか。宮城大学食産業学群食品分子栄養学研究室の石川伸一教授は、震災時の食であっても、QOLの視点は必要だと述べています。
備蓄といっても、「美味しい」「温かい」などの基本的なことが意外にも重要で、いろんなストレスにさらされる震災などの災害時だからこそ、日常の食事と同等レベルでの「美味しさ」は大切なようですね。
そして、普段から食べ慣れておくこともポイントのようです。日常的に食べて、食べたら買い足すといったようにすれば、いざ備蓄を食べる時がきてもストレスなくスムーズにいただけそうです。