新たな時代「令和」への突入を祝して、携帯電話の登場、そしてスマートフォンへの移り変わりやネット社会に変わっていくといった世の中の変動が大きかった「平成」という時代に、お茶の間を大いに盛り上げた印象的な“名作ドラマ”を振り返っていく。
テレビドラマの良し悪しを語る際、一般的な評価基準とされるのは全話を通した「平均視聴率」と、エピソード毎の「最高視聴率」になるが、こと「平均視聴率」という部門においてはやはり“彼”の功績に言及しないと、「ちょ、待てよ!」という訳になってしまうだろう。
元SMAPのエースで俳優の木村拓哉は、全話の平均視聴率が29%超えを果たしたドラマに5つも出演しており、トップの「HERO」(フジテレビ系)に至っては34.3%という奇跡的な平均視聴率を記録している。また、32.3%の平均視聴率を誇った“美容師のキムタク”を拝める2000年放送の「ビューティフルライフ」(TBS系)は、最終回の最高視聴率が41.3%を記録する社会現象を起こし、まさに“平成No.1のドラマ王”というべき存在である。
そんな“視聴率男”のキムタクだが、平成の最高視聴率ランキングの部門では1位の座を堺雅人に譲ることとなった。
銀行内部での不正や人間模様を描き、「倍返しだ!」との名セリフで知られる2013年の「半沢直樹」(TBS系)は平均視聴率こそ28.7%に留まったものの、最終話では42.2%という最高視聴率を叩き出し、平成で最も多くの視聴者を釘付けにしたテレビドラマとなった。
(木村慎吾)