女性の産休・育休は一般的になりましたが、男性はまだまだ…? 男性側の育休取得事情をみていきましょう。
ゼネラルリサーチ社が2019年3月、全国の20~40代男女一般有職者1,057名を対象に行ったインターネット調査『男性の育児休暇に関する意識調査』によると、育児休暇を取得できる環境下において、実際に男性が育児休暇を取得したかどうかを尋ねた結果、男性の4人に1人、約25%が取得。「取得したかった」と回答した人を含めると、実に約50%の男性が育児休暇の取得に前向きであることが分かったそうです。
また、育児休暇を取得した男性に「育児休暇を取得してよかったと思うこと」を尋ねた結果、「家庭の大変さが分かった」「パートナーの仕事が充実した」など、約70%がパートナーに対しての配慮が深まったと回答したそうです。一方、取得をしなかったと回答した男性からその理由を尋ねた結果、約30%を占めたのは「パートナーが取得するから」という回答で、「収入面の懸念」「仕事が手放せない」が続いたそうです。夫婦のどちらかはしっかり働いて家計を支えようという考えから、夫婦の片方のみが育休を取るようにしている、という家庭も一定数あるようです。
育児休暇を取得する男性は増えているようですが、男性の育児休暇制度は、夫婦が家事や育児を分担し合うことでお互いを支え合うことができる反面、お互いの収入が安心できなくなる、という懸念要素もあるようです。とはいえ、夫婦同時にではなく、交代で取るようにするなど、調節して活用している家庭もあるようです。このように、各家庭にとってベストとなる方法を話し合い、納得して活用したいですね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)