歌手の西川貴教が7月18日、多くの犠牲者を出した京都アニメーションの火災事件に関する自身のツイートを削除。「不快な思いをされた方がいらしたら、申し訳ございません」と謝罪している。
かねてアニメや漫画への造詣の深さで知られていた西川はツイッター上で今回の京アニ火災について「誠に勝手ではございますが、京都アニメーションさんには、いちファン個人としては勿論ですが『けいおん!』『中二病でも恋がしたい!』など聖地巡礼で滋賀の観光に多大な貢献を頂いてきたので、なんとか僕で出来る事がないか考えていきたいと思います。何かご意見などあれば是非お願いします」とつぶやき、放火の被害を受けた京アニへ何らかの支援ができないか模索していた。
このツイートに対するリプライ欄では寄付やクラウドファンディングの可能性が議論され、サブカルチャーのメッカを救おうという情熱が立ち込めていたが、その後しばらくして、西川は「不快な想いをされた方がいらしたら、申し訳ございません」「居ても立っても居られず、このような場所で発信をしたことで、不快な想いをさせてしまい申し訳ありませんでした」「今は犠牲になられた方々、ご家族の皆様、関係者の皆様のお気持ちを鑑み、一連のツイートを削除させて頂こうと思います」などと連投し、事件に関するツイートを全て削除している。
「京都に近い滋賀の生まれであるという点や、アニメファンという立場から京アニへの支援を提案していた西川が、なぜ突然一連のツイートを消さなければならなかったのかは多くのファンも疑問に感じています。投稿からは京アニへの愛情が伝わり、実際に当該ツイートには10万以上の“イイね”も付いていました。ネットでも『これのどこが問題なの?』『西川さんの気持ちは十分伝わったけどなぁ』『一体何がいけなかったんだろう?と思うくらいちゃんとしたツイートだったけど』という反応がありますが、西川自身が『今は必要として頂ける時に、いつでも動けるよう静かに待ちます』とツイートをしているだけに、支援を提案した彼のつぶやきが“時期尚早ではないか”という指摘や非難を受けたのかもしれませんが」(テレビ誌ライター)
いずれにしても、復興や支援を申し出た西川の情熱は決して否定されるものではない。今後の展開に注目が集まりそうだ。
(木村慎吾)