所属芸人による反社会的勢力への闇営業の発覚や、その当事者であるお笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之らによる号泣会見、さらには岡本昭彦社長の“失敗会見”など、一連の騒動に揺れる吉本興業だが、年末恒例特番にも悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。
「夕刊フジ」は7月25日に「吉本お家騒動で“笑ってはいけない”今年はアウト!? 藤原副社長も注目され…笑えず」と題した記事を配信し、大晦日恒例特番「絶対に笑ってはいけない」シリーズ(日本テレビ系)の放送が危ぶまれていると言及。吉本の上層部を徹底的に糾弾した加藤浩次がMCを務める「スッキリ」が「笑ってはいけない」と同じ日本テレビの情報番組である点や、「アウト~」の掛け声でお馴染みの藤原寛副社長にも負のイメージが付いてしまったことなどを挙げ、「今年は放送に黄色信号が点滅しています」という日テレの情報番組関係者なる人物の証言も紹介した。
たしかに、制作する吉本興業自体が完全に“笑ってはいけない”状態となっており、年末にお茶の間へ届けるに相応わしい体裁となるのかは未知数と言えるが、ネットからは存続を望む声も多数出ているのが現状のようだ。
「一部からは『最近の“笑ってはいけない”はマンネリ化でつまらなくなってる』『良い終わり時なのか』とのコメントも出ていますが、多くは『年末楽しみにしてる。お笑いの会社なんだから、年末に笑わせてほしい。今年は原田龍二も出してほしいし岡本も出るなら出てビンタされれば良い』『“笑ってはいけない吉本本社”で見てみたい。企画は面白いのでこの番組は残して欲しい』『視聴者は純粋に笑いたいのです。どうぞ笑わせてください』など、今回の騒動すらも糧にした放送を願っているようです。番組名物でもある元プロレスラーの蝶野正洋による芸人への強烈ビンタを岡本社長が潔く食らえば、あの失敗会見のイメージを帳消しにできるかもしれませんよ」(テレビ誌ライター)
岡本と旧知の仲でもあるダウンタウンの松本人志は、今回の騒動を収束すべく、宮迫と岡本社長による「バストトップ相撲」対決の実現を提案していたが、仮に今年度の「笑ってはいけない」シリーズで何らかの岡本社長の禊企画が実現した場合は、一気にマンネリを打破し、よもやの心象アップにも繋がる可能性も無くはない…?
(木村慎吾)