巨人の元投手・桑田真澄氏の次男で音楽家のMattが8月18日に放送された「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)に出演し、自身の進路について野球を選ばなかった理由を明かして話題になっている。
2歳年上の兄と一緒に小学生時代に野球を始めたというMatt。「センスは兄以上」と自ら話し、父からも注目されていたというが、当時から美容に対する意識が高かったMattは、「土がつくには嫌だな」「日焼けするのは嫌だな」と思い、時には自分で鼻を殴って鼻血を出して熱中症と偽り、グラウンドを降りたこともあったという。
当時からピアノやバイオリンが大好きだったMattは、ある日父から「Mattの人生なんだから野球と音楽、好きなほうを選ぶといい」と言われ、「音楽がいい!」と即答したという。
これには番組出演者からも「もったいない」の声があがったが、Mattは「男の汗臭い環境が大嫌い」「(真澄氏と話してからは)魂がやりたいことをやるようになりました」と説明した。
VTR出演した真澄氏は音楽を選んだことを意外に思い、「背も高く下半身が強くて、パワーもある。もったいないなと今でも思っている」と、本心では残念がっている面を見せた。
ネットではこれに対し、「一流スポーツ選手って、自分の子どもにもスポーツをやらせたがる人が多い印象だけど、息子に本当にやりたいことを選ばせた桑田氏は素敵です」「Mattは野球のセンスあったんだね! そりゃ桑田の息子なら当たり前か…ちょっともったいない気もする」「しゃべり方や色の白さを見てると運動音痴に見えてしまうが、やはり桑田の子」「感動エピソードなんだけど、Mattのビジュアル見てると上手く感動できない(笑)」などの意見が上がっている。
「子どもの頃は、親から譲り受けた身体能力やセンスだけでも十分に通用する面もあるかと思いますが、そこから先は、やはり野球に対する愛や執念など、精神的な部分が伴わないと競争には勝てないでしょうからね。好きではないというなら、野球を途中で諦め、音楽の道へ進んだのは親子共に良い決断だったのでしょう」(スポーツ誌記者)
VTRの最後で真澄氏は「僕は勝負の世界で生きてきたから、実力がないとダメだと思っている。音楽の世界でもそれは一緒だと思うので、実力をつけて楽しい人生を送ってほしい」と、Mattを激励。
“魂がやりたいように”音楽や、美白、写真加工をしているMattは確かに幸せに人生を送っているように見えるのだから、何よりだ。
(石見剣)