お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーが12月8日放送の「THE MANZAI 2019 マスターズ」に出演し、社会問題を多分に含ませたネタを披露。終いには村本大輔がスタンドマイクを倒してステージを去る“手荒なパフォーマンス”を見せている。
いつからか社会派の芸人として原発問題や沖縄の基地問題に関する情報や主張を続けるようになった村本。過去の「THE MANZAI」でも社会派な主張をメインに構成された漫才を披露し、決して好評とは言い難い反応を得ていたが、同日にも相方の中川パラダイスをアシスト役に仕立てるような形で吉本興業の不祥事などを皮肉るマシンガントークを見せ、最後には「笑いは緊張からの解放ですから、今お前らを逃してやったのは俺だぞ、じゃあな」と言い残し、スタンドマイクを足で倒しながら退場していった。
「もはや相方の存在意義と笑いをほぼ置き去りにした漫才が定型となり、自らの主張をメインに据えた演説のような形式であったことから、ネットでは『出演者の中で1番酷かった。あれは漫才じゃない』『漫才が見たいのであって、主張が聞きたいわけじゃない』『漫才じゃない。自分の時事ネタの主張を早口で言ってるだけ』との批判が続出。また、最後に村本がスタンドマイクを倒して退場したシーンに関して『アメリカのスタンダップコメディアンがよくやるんですよアレ、そのオマージュかと』と指摘するツイートが話題となると、村本はそのツイートを引用し、『おれはただムカついてマイクを投げただけ。なんかムカついた』と投稿。パフォーマンスを目的としたものではなく、あくまで感情の高揚が原因だったと主張しましたが、この不可解な釈明にも『もうTV出なくて良いレベル』『機材もタダではないので、大事に使ってあげてください』『ムカついて公共の場でモノを壊す方が恥ずかしい。こんなの誰が見たいの?』という反発の声が出ています」(テレビ誌ライター)
とは言え、過去にも観客をドン引きさせ、同様の特異な漫才を披露していただけに、もはやキャスティングした側の意図にも疑問が集中している。
自らの主張をネタや漫才に含ませること自体は珍しいものではないが、何かに“ムカついた”ことを理由にスタンドマイクを蹴りながら退場するというのは褒められた振る舞いとは言えないだろう。
(木村慎吾)