「女性自身」は12月10日、女優・沢尻エリカ被告の薬物逮捕によって生じた賠償額がおよそ20億円にも上ると報じている。
沢尻被告は10話まで進行していたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の撮影にメインキャストとして参加しており、他にもCMなどの仕事に携わっていたことから、撮り直しやお蔵入りによる賠償額が20億円に膨らんだと同誌は算出。また、大河ドラマの1話あたりの制作費が通常6000~7000万円にも及ぶとしながら、新たな宣伝費や物販の回収、さらにはCGを駆使する為の手間や人件費などを挙げ、あらゆる方面に多大なるダメージをもたらしている現状を伝えた。
これについて、ネットには天文学的な金額の規模で作品を制作しておきながら、事前の薬物検査などのリスク回避が施されていなかった点などを疑問視する声が多く寄せられており、今後は“大ダメージ”を食らったNHKだけでなく、他の民放各局もキャスティングには細心の注意を払う傾向が強まるとされている。
「ピエール瀧の薬物逮捕や、初夏の吉本興業所属タレントによる闇営業騒動、そして不貞や所得隠しといった不祥事が相次いだことで、いい加減にテレビ局もリスクのあるキャスティングをしてはならないと学んだはずです。少しでもプライベートに不安があったり、素行に疑問符がつくような芸能人をキャスティングすることに二の足を踏む可能性もあるでしょう。例えば芸人であれば、最近では好感度も実力も申し分なく、不祥事とはほぼ無縁なサンドウィッチマンやくりぃむしちゅー、さまぁ~ず、ウッチャンナンチャン、ネプチューンらの優良タレントの需要はさらに高まるのかもしれません」(テレビ誌ライター)
事実、フジテレビやテレビ東京、テレビ朝日は吉本興業に対して、所属タレントへのコンプライアンスの徹底を申し入れていることが報じられており、少なからずその信頼を失いかけている可能性も指摘され始めている。その吉本に限らず、ありとあらゆる芸能人は今後、私生活での振る舞いを試されることになりそうだ。
(木村慎吾)