カラダノート社が『ママびより』のメルマガユーザーおよびママびよりシリーズアプリユーザー1,202名を対象に行った「産後クライシス調査」(調査期間:2019年9月25日~10月1日)によると、6割以上の母親が「産後クライシスを経験した」と回答。そのうち9割以上は「産後半年以内」に愛情の冷え込みを感じ始めたと回答したそうです。
「産後クライシス」とは、出産後の子育てが大変な時期に、急激に夫婦仲が悪化する現象のこと。この調査では、夫婦間の愛情の冷え込みを感じたことがある人のうち「夫への愛情が回復した」と感じている人は56.6%にとどまり、約4割は愛情が冷え込んだままという結果となったそうです。産後に愛情が冷え込んでしまう原因はどこにあるのでしょうか。
調査内で「夫への愛情の冷え込みを感じたきっかけ」を尋ねた結果、多く挙げられた回答は、「自分優先の言動」「初めての育児なのに母親ならできると思っている言動」「夜泣きに対応してくれない」だったそう。「夫への愛情が冷え込む前に、どのようなことをして欲しかったか」という質問に対しては、「話を聞いてほしい」「感謝の気持ちを言葉にしてほしい」「一緒に育児に悩んでほしい」「家事育児をやってほしい」などの意見が多く寄せられたそうです。
子育てに“正解”はありませんから、毎日が試行錯誤の連続。子育てを母親1人に押し付けるのではなく、一緒に悩み、考え、協力し合って“夫婦で乗り越える”スタンスでいて欲しい、そんな母の願いがうかがえますね。
また、「現在の配偶者(パートナー)との関係は良好ですか?」という質問に対して、「良好」と回答している人ほど夫の家事育児分担率が高い傾向にあったそう。「夫がしてくれて嬉しかったこと」として多く挙げられた声は、「休日娘と過ごしたあと、『これは1日中1人でみるのは大変だね』と言ってくれた」「子どもの誕生日に『ママ、1年おめでとう!』と言ってくれた」「家事を溜め込んだまま寝てしまっていても、文句ひとつ言わずに残った家事をしてくれる」「土日のいずれかは夫が子どもを見て、自由時間をくれる」だったといいます。
ここまでは母親側の意見をみてきましたが、母にとって子育てを全て任されることが重圧になるように、父にとっては急に家事や育児を分担しなければならないことが重圧になるかもしれません。お互いに歩み寄り、苦労も分け合いながら相手の大変さを思いやれるようになると、夫婦の絆がぐっと強まりそうですね。
夫は妻の大変さに気付いて可能な範囲でサポートし、妻は夫の心遣いに感謝して心が軽くなった分は夫の支えになるためのサポートをみつける。そうすれば、お互いがお互いを尊重しながら明るい家庭を築くことができそうです。
(Nao Kiyota)