たった一言のつぶやきが、クリック一つで何百万人へと拡散されてしまうSNS全盛時代において、2019年もまた、波紋を呼ぶ問題発言から、新記録を達成した“バズツイート”まで、様々なつぶやきに注目が集まった。
一発目に紹介するのは、年始を迎えるや否や、その太っ腹な企画ツイートで話題をかっさらった当時のZOZO代表・前澤友作氏による「お年玉ツイート」である。
1月5日、前澤氏は自身のツイッターアカウントを更新し、日頃の感謝を込めて「僕個人から100名様に100万円【総額1億円のお年玉】を現金でプレゼントします」と宣言。応募方法については「僕をフォローいただいた上、このツイートをRT(リツイート)するだけ」と条件を設けると、たちまち同氏のアカウントへのフォローと当該ツイートのリツイートが凄まじい勢いで殺到し、ピーク時のフォロワー数が610万人に到達すると、リツイート回数に至っては530万を記録し、ツイッター史上世界最高記録のリツイート回数であることも伝えられた。
「恐るべきはツイッター上における“お年玉ツイート”のインプレッション、つまりユーザーに表示された回数で、実に1億8400万回以上を記録。そのうち、当該投稿に目を止めて何らかの反応(いいねや画像のクリック、返信など)を起こしたのが約3830万、そしてこのお年玉ツイートをキッカケに前澤氏のツイッタープロフィールをクリックされたのが987万回となり、宣伝効果としては抜群の費用対効果を得たと言えます。現在の前澤氏のフォロワー数は384万人にまで減少し、お年玉目当てのフォロワーが大量にいたことは確かですが、濃いファンを残せたことも事実。現在は“金満ユーチューバー”としても活動しており、前澤氏のぶっ飛んだ金銭感覚や経済事情をネタにこうした濃いファンを楽しませていることを鑑みれば、このお年玉ツイートこそが前澤氏のキャラクターをより浸透させたものだったと言えますね」(テレビ誌ライター)
前澤氏は、女優・剛力彩芽との交際と破局、ZOZOの社長からの電撃退任など、1年を通じてニュースを賑わせる“顔”となったと言えるだろう。
(木村慎吾)