やはりこの時期の大型イベント開催は無理だったようだ。2月29日に東京・代々木第一体育館で行われる「第30回 東京ガールズコレクション 2020 SUMMER/SPRING」(以下TGC)が本番3日前の26日に、無観客にて開催すると発表された。ショーの模様はLINE LIVEで生中継される予定だという。
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、主催者側では20日の段階で消毒液の設置など感染予防対策を講じ、来場を控える人にはチケットの払い戻しに応じたうえで、安全に配慮しながら引き続き検討するとしていたが、やはり関係各所から心配の声が続出。メディアにも開催強行を疑問視する記事が掲載されるなど主催者側に批判が集まったことで、無観客開催の決断を強いられたようだ。
そのTGCだが、実は海外からも《TGCはキャンセル(開催中止)すべき!》との声が多数寄せられていたという。世界中に海外渡航自粛が広がるなか、TGCを観に来るわけでもない海外の人たちがなぜ開催に反対していたのか。芸能ライターが耳打ちする。
「今回のTGCではメインアーティストとして乃木坂46、そして人気韓流ガールズグループの『BLACKPINK』が出場予定でした。そのBLACKPINKは2月22日にヤフオクドームで単独ライブを開催したほどの人気を誇り、彼女たちを目当てにTGCのチケットを買った日本人ファンも多かったはず。しかし新型コロナウイルスの影響で、2月1日にはメンバーのリサが出演予定だった中国でのイベントが中止となり、2月4日には同じくリサが米ニューヨークでのイベントに出席予定だったものの渡米を中止。そのなかでTGCのような大型イベントに出演すれば、メンバー自身に感染の恐れがあるとして、韓国を中心に世界中のファンがTGCへの出演自粛を訴えていたのです」
TGCの開催中止を訴える声は、BLACKPINKが所属する韓国の芸能事務所・YGエンターテインメントにも寄せられていたという。
「BLACKPINKはこれまで何度もTGCでメインアーティストを務めていることから、事務所側と主催者で話し合いがもたれた可能性があります。ただ無観客開催が決まったとはいえ、無人の客席を前にライブを行うかどうか疑問は残りますね」(前出・芸能ライター)
観客がいない代々木第一体育館でのライブという前代未聞の光景を、ネット越しに観ることになるのだろうか。
(白根麻子)