「テレビ局は危機感なさすぎ」Mattの苦言で表面化した杜撰なコロナ対策

 タレントのMattが3月31日、自身のインスタグラムアカウントを更新し、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でのテレビ局のあり方や対策について「考え直した方が良いよ」と主張している。

 ストーリー機能にて、「自分たちは確かに表現者だけど、いまこの時にテレビでやることって本当に考え直した方が良いと思う」と書き出したMatt。続けて「世間で自粛してくださいって言われてるのに、テレビの中ではオッケーみたいな感じがよくわからないの」「こんな時に絶対にやらないでしょっていう企画のオファーとか普通にくるから本当に不安」などとテレビ局には一般社会とは異なる空気感があるとし、「あなた達、危機感なさすぎない?って思う。たしかに収録は無観客にはしてるけど、普通にスタッフとか共演者とかの距離が恐ろしいくらい近いの」と苦言を呈した。

さらに「芸能人はモノじゃない」とも訴え、「他にテレビで伝えることが沢山あるでしょ。その番組っていま本当にやらなきゃいけないものでしょうか?」とテレビ番組の存在が“不要不急”かどうかに疑問を投げかけた。

「ロケ番組や旅番組などの一部を除いて、スタジオで収録するバラエティ番組は幾つかの配慮こそあれど、ほとんどが変わらずに放送が継続されていることから、タレントの中にはMattのように『対策が甘い』と懸念を抱く人も少なくないでしょう。とはいえ、立場を考慮し、なかなかクレームを入れられる芸能人が居ない中、25歳の若手のタレントが声をあげたことには、『なんて真っ当な意見でしょう。テレビは危機感を持てと言ってる割に、自分たちは全然危機感がないように見える』『Matt、もっと言え。見てる側もそう思ってる』『この人の立場、若さでこれを発信できるのは素直に凄いと思う。俺だったら怖くて言えない』との称賛が集まりました。外出の自粛ムードが続く中、バラエティ番組が果たす癒しの役割もありますが、一方で、新たな感染者を生む場所にもなり得ますからね」(テレビ誌ライター)

 勇気ある告発を発信したMatt。果たしてテレビ局はこの25歳の青年からの忠告にどれだけ耳を傾けることができるだろうか?

(木村慎吾)

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