イラストレーターのきくちゆうき氏の4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」の人気に乗って4月1日に期間限定でオープンしたカフェ「100WANI CAFE」が、早くも臨時休業と開催延期の憂き目に遭っている。
同カフェの公式サイトには3日、「100日後に死ぬワニカフェ 臨時休業及び開催延期のお知らせ」と題されたエントリーの中で、オープンしてわずか3日というタイミングで池袋会場の臨時休業と、24日からのオープンを予定していた大阪会場についても開催を延期する旨が発表された。
運営サイドは、今回のワニカフェの休業理由として「新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みて、お客様ならびに従業員の感染予防及び拡散予防のため」と説明したが、SNSを含むネット上ではこれに対して、“コロナだけのせいじゃないだろ”とのヤジが飛び交っている。
「そもそも“100日後に死ぬワニ”に関しては、最終話を迎えた3月20日が話題のピークとなり、その後は日を追うごとに急激に注目度が下がってしまった印象です。実際、4月1日にオープンした池袋のカフェでは、利用客による“他に客がいなかった”との証言がSNSにあがり、ガラガラの店舗内の写真をアップするユーザーもいました。もちろん、その背景にはコロナ禍による影響も大きかったのでしょうが、ワニの人気急落や“カネ儲け主義”に対する心証の悪化が原因だとする指摘も多いですね。実際、カフェのメニューはラーメン1490円、カレー1590円(いずれも税抜き)となかなかの値段でネットにはドン引きの声も上がっており、今回の休業についても『もう飽きました』『炎上を受けて、じゃないの?』『コロナ無かったとしても、友達がこれ行ってたら引く 笑』『コロナのせいにしてる 笑』などといった反応が出ています。“喪に服した”最終話からの即座のビジネス展開や、コロナ禍による外出自粛要請など、様々な意味でタイミングが最悪だった案件だと言えますね」(エンタメ誌ライター)
特大級のブームによって、きくち氏のツイッターアカウントに集まった200万人ものフォロワー数が虚しく思えてしまうほど、ワニくんの死後はその評判もビジネスもあらゆる場面で芳しい結果とはなっていない。
一部からはワニくんの蘇りプランや別バージョンのエンディングなど、劇的な新展開を期待する声もあるが、果たして人気と信頼を取り戻すことはできるのだろうか。引き続き、その動向に注目だ。
(木村慎吾)