やはりリモート収録には限界があるのか。5月24日の「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)で放送された企画「女芸人リモート一芸合宿 in 東京」に視聴者からため息が続出したという。
同企画は芸人それぞれが自宅でリコーダーを練習し、オンラインで合奏するというもの。リコーダー合奏という企画自体の地味さもさることながら、森三中の村上知子が台所でぬか床を返していたり、やしろ優がアナ雪の衣装を着て自宅で歌う場面を見せられても深夜帯のお笑い番組さながらで、海外ロケがメインの「イッテQ!」にふさわしい高揚感は得られなかったようだ。
いかにも穴埋め的な企画だった今回だが、各芸人がリモートで一芸を披露する場面でお笑いコンビの「ガンバレルーヤ」がものまねを披露。よしこがひげ面で丸メガネの男性に、そしてまひるがスカジャンを着て髪の毛を角のように逆立てた姿が、閉塞する番組を打破する起爆剤になったという。
「二人が演じていたのは昨年の紅白歌合戦にも出場した人気バンドの『King Gnu』。ボーカルの井口理を演じるよしこは人気曲の『白日』で独特のハイトーンボイスを見事に歌い上げ、おなじみのメガホンで歌うシーンも再現していました。一方のまひるはドラマーの勢喜遊に扮していましたが、その姿はまるで電撃ネットワークの南部虎弾。正直なところKing Gnuらしさはほとんどなかったのですが、意外に曲のリズムに合っていた当てフリが“真面目にやってます”感を醸し出し、面白さを際立たせていたのです」(テレビ誌ライター)
そんな二人に視聴者からは〈面白すぎて腹痛い〉〈最高すぎて思い出し笑いする〉といった絶賛の声が続出。なかには〈ガンバレルーヤのおかげで「キング・ヌー」と読むことを知った〉という声もあったほどだ。
さらにはガンバレルーヤ効果なのか、music.jpなどの音楽配信サイトでは「白日」が順位を上げるという副次効果も。ともあれ盛り上がりに欠けるリモート収録でも、芸人の頑張り次第で爆笑を取れるということをガンバレルーヤは証明してみせたようだ。
(白根麻子)