テーブルマナーと聞くと、フランス料理のフルコースにのみ適用されるように思えますが、普段何気なく食べているものにも、食べ方のマナーはあるようです。
■ピザ
マナーに詳しい渡邊忠司さん監修の「美しい食べ方とマナー 本当の正解265」(ぴあ刊に)よれば、生地が薄いピザはそのまま食べると中の具がこぼれてしまうので、ヘリを丸めた感じで持ち、こぼれないように食べるのが美しい食べ方なんだそうです。
■焼き肉
焼き肉を食べるときの一品目は、タンなどの塩焼きから。以降は、たれ、味噌の順に焼くと、網を焦げ付かせずにきれいなままで焼くことができます。また、ホルモンを焼くときには触り過ぎず、転がさないのが鉄則。旨味となる脂まで全部落としてしまうし、ホルモンの脂で火柱ができるので危険だからだとか。
■蕎麦
意外なことに、音を立てて食べないとマナー違反といわれかねない食べ物も。それが蕎麦です。大人のたしなみ研究会による「衣食住のルールから仏事のマナーまで 13歳から身につけたい『日本人の作法』」(PHP研究所刊)によれば、蕎麦だけは音を鳴らさないというルールは適用されないのだとか。音を立てて勢いよくすすることで、空気も一緒に入って、蕎麦の香りが楽しめるそうです。もちろん、わざと大きな音を立てるのはマナー違反なので、気を付けましょう。
ピザ、焼き肉、蕎麦の食べ方、いかがでしたか? 美しく食べることは、周囲から一目置かれるなんてこともありますので、ぜひ実践してみましょう。