コロナ禍の影響で、上司とのやりとりをビジネスチャットツールやLINEなどで行っている人もいると思います。でも、「勤務時間外に容赦なくメッセージを送ってくる困った上司がいる……」なんて声もあるようです。そんなとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネスマナーコミュニケーションに詳しいマナーコンサルタントの西出ひろ子さんは、「自身の会社の方針や規則に『20時以降の連絡には対応しなくてもよい』などの規定があれば翌朝まで開く必要もありませんが、場合によっては緊急事態として上司から夜中のメッセージが必要なときもあるのかもしれません。そういう場合は、事前に上司から夜中に送ることもある旨を一言伝えておくのがマナー。それをしない上司は『いま、送っておかないと忘れてしまうかも』という気持ちで、ただ送っているのかもしれません。ですから、あなたは就業規則にのっとった対応をすれば問題ありません」といいます。
では、規則のない職場ではどうすればよいのでしょうか?
「その場合には送られてきたメッセージを読んでみて、急ぎの内容であれば返信をすればよいですし、急ぎでない内容であれば翌日に持ち越してもよいでしょう。自分ひとりで悩んでどうすればよいか困っている場合は、その上の上司や同僚、先輩などに相談をし、会社としての対処をしてもらうことをオススメします。あなたが直接上司に言うと、相手によっては機嫌を損ねますし、角が立つことも。互いにストレスのないお仕事環境を作っていくことは大事なことです」(前出・西出さん)
時間にとくに規則のない場合には、直接言うことなく、また、悩みをひとりで抱えず、信頼のおける人に相談しましょう。