KinKi Kidsの堂本光一主演ミュージカル「Endless SHOCK」は、今年が20周年記念だった。ところが、新型コロナウイルスによる自粛要請によって、2月28日から中止。再開されることなく、幕を閉じた。
ジャニーズ事務所はエンタメ業界のなかでも、公演の延期・中止を決断するのが早かった。自粛明けの初公演は、A.B.C‐Z・橋本良亮と俳優・新納慎也による音楽朗読劇「日本文学の旅」。東京・よみうり大手町ホールで開幕した7月9日は偶然にも、故・ジャニー喜多川氏の1周忌だった。
ジャニーズには光一のほかにも、メモリアルイヤーをコロナでかき消されて“ショック”を受けたアーティストがいる。
「錦織一清、植草一秀の年内いっぱいでの退所が発表されましたが、今年は最年長グループである少年隊のデビュー35周年です。東山紀之は事務所に残り、グループとしては存続させるとのこと。12月には記念アルバムを発売する予定です。少年隊の昨年9月に放映された『TOKIOカケルSP』(フジテレビ系)で国分太一が在りし日のジャニーさんに『最強のグループは?』と聞くと、『少年隊』と即答された秘話を明かしていますが、ジャニーさんは3人の育成につとに熱心だったそうです」(芸能関係者)
少年隊が「仮面舞踏会」でデビューしてオリコン初登場1位を獲得したのは85年。現在のジャニーズステージの礎を築いたのは、間違いなくこの3人だ。ジャニー氏が公演直前に演出や振り付けを変更するのは有名だが、少年隊はそのすべてに応じてみせた。これが土台となったため、現在のジャニーズJr.に至るまでの全所属タレントは誰もが一度、開演ギリギリの変更を言い渡されている。
「少年隊に加えてV6もメモリアルイヤーを迎えました。今年は25周年アニバーサリーです。グループ活動している唯一の先輩はTOKIOですが、元メンバーの山口達也が脱退・退所して減員。デビュー時の6人組から増減なく四半世紀も続いているのは、V6だけです」(前出・芸能関係者)
“ジャニーズのリアル皇帝”マッチこと近藤真彦も忘れてはいけない。今年は40周年アニバーサリー。少年隊が誕生するおよそ5年前に「スニーカーぶる~す」でデビューして、ジャニーズタレント初のミリオンセールスを記録。オリコン史上初の「デビューシングルで初登場1位を獲得」という栄誉も手に入れている。
今年の上半期は、コロナ騒動によってエンタメ業界が壊滅状態だった。ジャニーズも同様だが、今後はなんとか平常を取り戻してほしい。
(北村ともこ)