「【日曜日の夜】ここ2ヶ月、普段と違い22時頃に一気に水が使われます。皆さん、それまで何をされていたのでしょう…?」
福岡市水道局が9月28日に公式ツイッターに投稿した、クイズのような一文が話題になっている。添付された日曜日・18時~23時までの“市内配水量の変化”を示す折れ線グラフを見てみると、7月中旬までの日曜日平均と、ツイートの前日である27日日曜日では顕著な違いが見てとれる。
「7月中旬までの平均では、18時から配水量は徐々に上昇し、21時頃をピークにして下降線を描いています。ところが27日のグラフでは、20時過ぎをピークに下降に転じ、20時40分頃からやや上昇した後、21時から一気に下降しています。そして22時10分頃を境に急激に上昇カーブを描き、22時半頃から深夜に向けて徐々に下降していっているのです」(ネット系ライター)
果たして、なぜこの日だけ配水量は特異な変化を見せたのか?
「原因は『半沢直樹』でしょうね。27日の21時から最終話が放送されましたが、平均世帯視聴率32.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、令和のドラマ1位を記録。30%を超えたドラマは2013年に放送された『半沢直樹』前作の最終回以来でした。当日は多くの人がオンタイムで視聴したと思われます。番組開始前にトイレや入浴といった水を使う用事を済ませ、番組が終了する時刻(22時9分)までは、テレビの前に釘付けになったのでしょう。また、ドラマを観終わってからトイレに行ったり、お風呂に入る人が多かったことも物語っていますね」(テレビ誌ライター)
もはや“社会現象”とまで言われたドラマの影響は、国民の水の使用量にまで及んでいたのかと恐れ入るが、福岡市水道局は続けて「『水管理センター』では日々データの解析を行い,このようないつもと違う水の使われ方にも対応し,水道水を安定的に供給しています」と述べている。
ドラマの影響まで考えて水の供給をコントロールしていたとは、「グッジョブ」と脱帽するしかない。
(石見剣)
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