俳優の高橋英樹が10月26日、ブログを更新。運転免許を更新したことを報告し、ネット上で反響を呼んでいる。
高橋は「今日運転免許更新のための高齢者講習に行ってきました」と報告。「高齢者が免許を更新するのはなかなか大変だなあと思います」と、ひと苦労した様子。実際に運転する運転講習もあったが、「今日は晴れて気持ちが良いのでスイスイと上手く運びました」と満足げだった。
ただ、高橋は御年76歳。高齢ドライバーの事故が社会問題にもなっており、高橋も「なるべく高齢者は免許返納が望ましいが」と綴るも、「私のように運転場面があったり蓼科の山の中に行くのにはどうしても免許が必要なのです」と説明した。
高橋のブログに対し、ネット掲示板などでは「金持ちなんだから運転手雇えばいいのに」「自分は若いつもりでも判断力は確実に衰えているよ」「どうしても必要だけど返納しました!ってのをブログに書くなら大絶賛なのにね」「事故起こしてからじゃ遅いのよ」などと心配する声が多かった。
「高橋は運転シーンの撮影があるといいますが、社会背景を考えれば、今後はドラマなどでも高齢者の運転場面は減っていくはずです。長野県・蓼科にある別荘へ行くためにも免許は必要だそうですが、長距離運転になるため集中力の低下などが心配されます。誰かに運転を頼めるのであれば、それがベターでしょう」(週刊誌記者)
もちろん個人差はあるが、高齢になると、注意力や集中力の低下、瞬時の判断力の低下、動体視力の衰え、反応速度の遅延などにより、危機の発見が遅れるとされる。実際に高齢ドライバーによる事故要因は、「発見の遅れ」が83.5%と最も多い。一方で、NEXCO東日本の調査によると、75歳以上のドライバーの79.4%が「運転に自信がある」と答えているという。
今や、高齢ドライバーの事故割合は全体の20%に迫りつつある。長年、殺陣などで体を鍛えており、まだまだ若々しい高橋に上記の懸念は該当しないだろうが、だからこそ、仮に自主返納に踏み切れば、高齢者への大きな啓蒙となるのかもしれない。
(石田英明)