今、アメリカのセレブの間で話題になっている「バターコーヒーダイエット」を知っていますか。これはアメリカのIT関係企業家のデイヴィッド・アスプリーさんが提唱したもので、自ら実践して、150kg以上もあった体重を100kg以下にまで減量した方法だそうです。
発想の元になっているのが、チベットへの登山旅行へ行った際に振る舞われた「バターティー」という飲み物。ヤクの乳から作ったバターを黒豆の発酵茶に加えたもので、体を温めたり、脂肪を分化したり、消化促進作用があると言われています。
バターコーヒーダイエットで用意するのは、レギュラーコーヒーとバターだけ。ただ、バターについては、正確には「グラスフェッドバター」と言われる、牧草だけを食べて育った牛の乳から作った塩分3%以下のものを使用するといいでしょう。
日本ではあまり流通していませんが、ネット通販などで探すと手に入れることができます。もし入手しにくいようであれば、無塩バターで代用しても構いません。
ドリップしたカップ一杯のコーヒーに、バターを小さじ1~2杯(10g程度)入れれば出来上がり。それを朝食代わりに2杯ほど飲むのです。バターの量は、好みによって多少調整してもいいそうです。
コーヒーのカフェインは交感神経を刺激して、体内の器官の働きを活発にするので、それでまず代謝量がアップしてエネルギー消費量が上がり、脂肪を燃焼しやすくします。
「でも、バターは脂肪だから太るんじゃないの?」という疑問も聞こえてきそうですが、安心してください。朝、空腹時に不飽和脂肪酸であるバターを摂ると、実は中性脂肪やコレステロールを減らす作用があるのです。しかも、脂肪は1gあたり9キロカロリーの熱量を持っているので、それがエネルギーとなって活動的になれます。
注意したいのは、コーヒーに砂糖を入れたりパンなどを一緒に食べたりしないこと。糖質を入れてしまうと、血糖値が上昇して体脂肪を増やしてしまうことになります。
朝食をバターコーヒーに置き換えて、効率の良いエネルギー補給と脂肪燃焼を促すのが、バターコーヒーダイエットを成功させるコツです。さっそく試してみてはどうでしょうか?