いつの時代も気になるのが有名人の懐事情。特に、浮き沈みが激しい芸人の収入については興味が尽きないようだ。かつてお笑い雑誌で編集長を務めていたフリーエディターは、こう振り返る。
「断トツの成功者はテツandトモでしょう。“なんでだろう~”のフレーズが社会現象となったのは、もう10年以上も昔。ですが、1年間ほぼ無休で地方営業を回り、ギャラは1本50万円前後。1日で掛け持ちすることも多く、年収は6000万円以上。赤いジャージのテツさんは、埼玉県内に3階建ての一軒家を購入しており、5人家族を養っています」
番組単価が安い芸人の場合、安くて拘束時間が長いテレビ番組に出るより、本数を稼げる営業のほうが、はるかに効率がいい。ものまね芸人の場合は特にそうだという。大手イベント会社のスタッフはこう証言する。
「ものまね芸人の場合は、幅広い層にウケるのでハズレがない。コージー冨田さんあたりのクラスで、月に700万円前後は稼ぐと聞きます。かつて“ものまね四天王”といわれたコロッケ、清水アキラ、栗田貫一、ビジーフォーともなればケタ違い。あるバラエティ番組で清水さんは、月収4000万円という生活がおよそ10年も続いたと明かしています。48億円も稼いだという計算になりますが、ホントかどうかは……」
最盛期を経験したあと、ドン底を見たパターンでは、森脇健児。最近では「オールスター感謝祭」(TBS系)のマラソンランナーとして名をはせる究極のイジられ芸人だが、“トレンディ芸人”と呼ばれた90年代は最高月収800万円台に到達していた。
「同じく、武勇伝、チャラ男、PERFECT HUMANで3度のブームを経験したオリエンタルラジオの藤森慎吾にも浮き沈みがあった。レギュラー冠番組を多数抱えていたときは、マックス月収540万円だったとぶっちゃけていました」(前出・フリーエディター)
最高月収1200万だった小島よしおは今、ターゲットを子供に変えて、再び荒稼ぎ中。一発屋でも持ち芸があると食うに困らないようだ。
(北村ともこ)