今クールスタートのドラマで注目されるのは、17日から放送される斎藤工主演の「臨床犯罪学者 火村英生の推理」(日本テレビ系)だろう。原作は、人気作家・有栖川有栖のロングセラー「火村英生シリーズ」だ。
斎藤演じる犯罪学者の火村は、殺人現場に快楽を覚え「人を殺したいと思ったことがある」と公言してはばからない、ちょっとヤバい男。そんな火村の保護者的存在の有栖川を演じるのは、若手演技派の窪田正孝である。
芸能ジャーナリストは「斎藤の真価が問われる作品になる」と話す。
「『昼顔』(日本テレビ系)でブレイクした斎藤は、自らを“男版・壇蜜”と称したように色っぽい部分ばかりが話題になっていましたが、実はコミカルなものからシリアスなものまで演じられる若手俳優の中では稀代の名バイプレーヤーとして業界では知られていました。今作では大学の准教授で犯罪学者という役どころ。斎藤のシリアスな演技の魅力が存分に発揮されることでしょう。これで彼の演技者としての評価が一変するのではないかと思います」
ただし、相手役に演技達者な窪田がキャスティングされていることから、「主役を食われないかと心配する声もあがっている」とは、前出の芸能ジャーナリスト。
「賞味期限切れ」「セクシー路線飽きた」と、昨今評価が下降気味だった斎藤の“起死回生”が見られるか、はたまた窪田の“主役を食う日”が見られるのか‥‥まさに真っ向勝負の撮影現場となりそうだ。