2010年に日本第一弾シングル「ミスター」をリリースし、K-POP旋風を巻き起こす立役者となった4人組ガールズグループ・KARAが解散した。
18日にハラがペ・ヨンジュンの所属するキーイーストと契約したことが発表されたように、スンヨン、ギュリらオリジナルメンバーの3人は今後、女優としての道を切り拓いていきたいという展望のようだ。
しかし自国ならともかく、日本で女優として活躍するのは一筋縄ではいかないというのが大方の見方でもある。
ひと足先にグループを卒業した知英(ジヨン)は、堀北真希、桐谷美玲らが所属する大手芸能プロ、スウィートパワーに身を置いていることもあり、グループ脱退から半年後にドラマ「地獄先生ぬ~べ~」(日本テレビ系)に出演。1月13日からスタートしたドラマ「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」(日本テレビ系)にも出演するなど活躍は顕著だが、当初は評価が高かったわけではない。
「やはり、一番は日本語が聞き取りづらかったところ。KARAの中では日本語が上手いと言われていた知英ですが、女優として作品を観ると、残念ながらやはりそこをツッコむ人が多かった。最初は酷評の嵐でしたね」(エンタメ誌記者)
だが、昨年7月に放送されたドラマ「民王」(テレビ朝日)に出演したあたりから、その評価も徐々に変化してきたと前出・エンタメ誌記者は続ける。
「『民王』で初めて日本人役に挑戦していますが、その日本語の上達ぶりにはファンどころか、アンチもいい意味で期待を裏切られたようです。相当、日本語の勉強に努力したようです。『ぬ~べ~』でのバッシングがよほど悔しかったんでしょう、イントネーションまでもほぼ完璧に仕上げてきました。プロ意識の高さに驚きましたね。現在放送中の『ヒガンバナ~警視庁捜査七課~』(日本テレビ系)での演技も高評価のようですし、他のメンバーたちにとってもいい刺激になるのではないでしょうか」
もともとアンチが少なかったKARAだけに、ファンは彼女たちがソロでも日本で成功することを祈っているようだ。「スンヨンは知英より日本語上手かったし、化ける可能性あり」「ギュリは子役としての経験もあるし、演技力で勝負できる」「ハラは顔だけでも通用する」など、励ましのコメントが多いのもKARAが日本で愛された証拠だろう。
今後、3人がどの国を起点にするかは不明だが、芸能界にまた旋風を巻き起こしてほしいものだ。
(田村元希)