「スマートシティ」をご存知ですか? また、みなさんは未来の都市にどのようなあり方を望みますか?
国土交通省『スマートシティの実現に向けて【中間とりまとめ】』によると、スマートシティとは「社会的な諸課題に対して、ICTなどの新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営など)が行われ、全体最適化が図られる持続可能な都市または地区」のこと。実生活に近い分野では、電気自動車や車の自動運転機能などですでに新技術が活用され、私たちの生活が変化している部分もあります。
市場調査などを行うインテージリサーチが2020年7・8月、全国の16~79歳の男女10,802名を対象に実施した調査によると、スマートシティの認知度は50.3%で、「名前も聞いたことがない」と回答した人は49.7%だったそう。また、「スマートシティに期待するサービス分野」を尋ねた結果、TOP3は「防災・減災」(48.2%)、「高齢者の見守りサービス」(45.1%)、「子どもの見守りサービス」(38.0%)だったとか。
前述したように、未来の都市に期待する機能の中には、すでにサービスとして私たちが享受しているものもあり、ワードの浸透より先に日々スマートシティに近づいているのかもしれません。また、多くの人がスマートシティについて、そしてよりよい都市の姿を考えることで、求められる機能も変わっていきそうです。
新しい技術に支えられ、より便利で快適になっていくものもあれば、私たちの利用の仕方が問われるものも出てきそう。よりよい未来を実現するには、参加する私たちの考え方や行動も重要な要素になりそうですね。理想の都市とはどんなのものか、これを機会に考えてみると面白そうです。
(Nao Kiyota)