その年に流行した言葉に送られる、毎年恒例の「現代用語の基礎知識選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」が12月1日に発表され、大賞には「3密」が選ばれた。
「トップ10に入った言葉には『アベノマスク』『アマビエ』『オンライン○○』『Go Toキャンペーン』と、新型コロナウイルス関連の言葉が並びました。まさに“コロナに始まりコロナに終わった”2020年を反映した結果になりましたね」(ネット系ライター)
コロナ以外でトップ10に入ったのは韓国ドラマ「愛の不時着」、Nintendo Switchのゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」の略である「あつ森」、公開中の映画の興行収入が200億円を突破し、歴代日本1位に迫る「鬼滅の刃」、今年ブレイクした人気YouTuber「フワちゃん」、そして、誰に気兼ねすることもなく一人で楽しむ「ソロキャンプ」が選出され、「ソロキャンプ」では受賞者としてお笑い芸人のヒロシが登壇した。
「ソロキャンプは“3密”を気にせずに楽しめるということで、特に今年に入って人気になり、言葉としても一般に浸透しましたので、ある意味“コロナ関連”の流行語と言えそう。ヒロシさんは自身の公式YouTubeチャンネルで、ソロキャンプを行っている動画が注目を集めて再ブレイク。今回は“ソロキャンパー芸人”として紹介されましたね」(前出・ネット系ライター)
登壇したヒロシは「ありがとうございます」と感謝の言葉を述べつつ、「でも僕じゃなくて『ソロキャンプ』なんですよね?」と、得意のボヤキ節。
ヒロシは2003年、「ヒロシです…」のネタで一気にブレイクした過去を振り返り、「17年前、僕は『ヒロシです…』のネタで売れたんですけど、その時ですらここに立つことはなかったのに何で今さら…」と笑いを誘いつつ、「マナーを守って楽しんで。マナーが悪い人がいるとSNSで俺に悪口が来るんで」と、ソロキャンプ愛好者として呼びかけた。
ヒロシは取材陣からキャンプネタの披露を要望されたが、「もうネタは作れないんです。『ヒロシです』はもうやっていない。店じまいです」と、最後まで哀愁を漂わせた。
ヒロシは公式YouTubeチャンネルにて、主にソロキャンプの動画を配信。どの動画も視聴数は数十万回に達し、多い時は100万回を超える人気で、登録者数も100万人を超えている。
「ヒロシです…」ネタ以上に息の長い再ブレイクとなりそうだ。
(石見剣)