まだまだ隠し球はある?
今年のNHK紅白歌合戦は新型コロナウイルスの感染防止対策の観点から史上初の無観客開催となる。
演出について12月9日に開かれた囲み会見で制作統括・加藤英明氏は「安全に最大限配慮した結果の演出というものが放送されるという風にご理解していただければと思います」と話した。しかし、詳細はまだ決まっていないようで「『紅白歌合戦』はありとあらゆる演出が見どころで、発表毎にお知らせするということになっていますので、鋭意検討中」であるとし、「コロナの事態も変わっているので、その状況と日々向き合いながら、最終的に演出を決めていくと思うんですね。具体的にこうなるというのはお答えできないですね」と明言を避けた。
歌手ごとにどのような見せ場を作っていくのかも気になるところだが、もうひとつ気になるのが追加アーティストの存在だ。
近年では特別企画枠として2019年に竹内まりや、松任谷由実、ビートたけし、2018年にサザンオールスターズ、北島三郎などが出場。追加出場として2019年にRADWIMPS、2018年は米津玄師、サラ・ブライトマンなどが登場した。
「特別企画枠として内定したと噂されるのが、幅広い世代に支持されている松任谷由実です。彼女は2018年にも通常枠で出演しているので、本当なら3年連続となります。そしてもうひとりささやかれているのが奥田民生。デビュー34年目で実力も知名度もあるのに一度も紅白には出演していません。これまではオファーが来ても本人がずっと辞退していたようですが、今年は『チコちゃんに叱られる!』のテーマ曲『叱られたい!』を制作しており、NHKの公式YouTubeでも“チコ村民生と江戸川オールスターズ”名義で同曲を公開しています。NHKとしてはこの機会を逃したくないはず。そして有力なのはやはりNHK連続テレビ小説の『エール』。最終回の“エール”コンサートの続きを観たいという声がネットでも続出しており、中でも『イヨマンテの夜』の圧倒的歌唱力が話題となった吉原光夫の歌声をもう一度聞きたいという人は多いはず」(芸能記者)
前出の加藤氏も追加の出演については「12月31日まで何が起こるかわからない」と含みを持たせており、ギリギリまで出演歌手の交渉を続けるのは紅白の定番。果たしてサプライズは起こるのか、目が離せない。
(柏原廉)