お正月といえば、おせち料理やお雑煮を食べ、初詣に行くというのが一般的。でも、風物詩でもあったしめ飾りや餅つきなどを、最近は行わない人も多いようです。そんなお正月を迎えるときの準備、自宅ではどんなことができるのでしょうか。
「晋遊舎ムック 日本のしきたりがまるごとわかる本 令和三年版」(晋遊舎刊)によると、12月28日頃からお正月の準備を始めるのが日本の伝統であるようです。
門松、しめ飾りを門の前や玄関先などに飾り、鏡餅を供え、正月飾りを準備します。意外なのが、餅つきもこの時期に行うということ。餅つきはお正月に行うイメージがありますが、12月25日から28日までに行うことが多いのだそう。
そして、31日の大みそかは、年越し膳を食べる年越しの行事を行い、年を越える境目の除夜の鐘が108つ鳴らされます。年越しに食べる年越しそばは、「そばのように長く生きられるように」「そばを噛み切ることで1年の苦を断ち切る」という、縁起担ぎの意味があるそうです。
紀文食品の公式サイトによると、年越しそばを食べるのは江戸時代の町人の間で始まったとされ、金細工職人が仕事場に飛び散った金粉を、そば粉で練っただんごで集めたことから「そばは金を集める」という縁起のよい意味もあったそうですよ。
いよいよ年越しが近づいてきました。今年はコロナの影響もあり、おうちで過ごすことが多いと思われます。しめ飾りや餅の準備や年越しそばを取り入れて、心機一転、新たな年を迎えてみてはいかがでしょうか?