後ろ向きチャイルドシートは“4歳までが理想的”なワケ

 小さな子どもがいる家庭では、コロナ禍でどのように外に出ようかと悩ましいところですが、接触が少なく済むマイカーはとっても便利ですよね。小さい子どもはチャイルドシートに乗せていると思いますが、実はこんな事実があるのをご存知でしょうか?

 道路交通法では、6歳未満の子どもを車に乗せるときはチャイルドシート(もしくはジュニアシート)の使用が法律で義務づけられています。チャイルドシートは1歳までは後ろ向き、つまり進行方向とは逆向きに座るように設置するのがいいといわれているため、そのように設置していることでしょう。しかし、スウェーデンの自動車メーカーであるボルボでは、後ろ向きチャイルドシートをなるべく長く、少なくとも子どもが4歳になるまで使用するよう推奨しているようです。いったいなぜなのでしょうか。

 ボルボ・カー・セーフティセンターのシニアテクニカルリーダーであるロッタ・ヤコブソンさんは「チャイルドシートには、衝突事故が発生した際に子どもの身体にかかる衝撃を比較的強靭な部位へ、最善の形で分散させるという役目があります。ボルボでは、後ろ向きチャイルドシートをなるべく長く、少なくとも子供が3~4歳になるまで使用するよう推奨しています」と話しています。

 チャイルド・セーフティの研究を行っているボルボのセーフティセンターが実施、ダミー人形を乗せたボルボ車を使った時速56kmの正面衝突実験でダミー人形の首にかかる力を測定した結果、前向きチャイルドシートを使用したとき、首にかかる力は後ろ向きチャイルドシートを使用した時の約6.8倍だったそうです。

 車が正面衝突したとき、前方を向いているドライバーや同乗者の頭部は非常に大きな力で前方へ投げ出され、首が頭をつなぎとめる役割を担うのだそう。大人の首はその衝撃に耐えられる力を持っていますが、骨や筋肉が未発達な乳幼児の首は、衝撃に十分耐えることができないのです。

 そのため、子どもたちの命を正面衝突事故から守るためには、前向きチャイルドシートを使うよりも後ろ向きチャイルドシートを使用して、後頭部から肩、背中にかけた広い面積で衝撃を分散したほうがよいというのです。

 これは意外な事実ですよね。我が子の命を守るために、4歳までは後ろ向きに設置するということもぜひ考えたほうがよさそうです。もし設置する際には、市販の後ろ向きチャイルドシートの仕様に気を配るだけでなく、我が子の年齢や体重、体格、身長に合ったもの、後ろ向きに設置できるものを選んで設置するとよいでしょう。

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