お笑いコンビ・フットボールアワーの岩尾望が1月7日放送の「バイキングMORE」(フジテレビ系)に出演。菅義偉首相に向けて、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための大胆なアイデアを提案している。
菅首相は、一向に収まる気配がないどころか、むしろ増加の一途を辿るコロナの新規感染者数を受け、ついに1都3県に対して緊急事態宣言を発出した。
1月8日から2月7日までのおよそ1カ月間で感染者数を減らすべく、飲食店への営業時短要請を始め、様々な措置を講じている。ただ、前回の緊急事態宣言では予め決められた1カ月という期間が延長されて継続された経緯があることから、岩尾は「今回もどうせ1カ月では無理やろなとみんな思ってる」とコメント。続けて「2月7日までに抑え込めて、(目標とする)ステージ3まで引き下げられたら、2月7日から携帯安くしますとか、(感染者数が)下がってたらその日から携帯安くしますんで、くらいまで言ったら」と菅首相が推進中の“携帯電話料金の値下げ”政策を今回の緊急事態宣言とセットで提示するアイデアを出している。
岩尾は“抱き合わせ政策”による具体的なメリットについても、「どうせ何カ月か後に(携帯料金を)安くするじゃないですか? 前倒しで安くしたら、月4000~5000円で年間6万円とか(の節約になる)。それがずっと安いなら、(特別給付金の)10万円を配るよりいい。『それなら頑張ろう。携帯安くなるんや』って、具体的に頑張ろうと思えることが欲しい」と語った。
「菅首相肝いりの政策と緊急事態宣言を絡めたこの岩尾のプランには、制度的なハードルを度外視しても、世間からは『発想や視点の角度が面白い。絶対に政府や学者からは出てこないタイプのアイデア』『ニンジン作戦自体は悪くないと思う』『芸人が背伸びして台本通りのかしこまった意見を言うより、こういう違った観点での意見を言う方が好感持てます』などと好意的な反応が続出。とりわけコロナ禍では、若い世代に危機感が低いと言われていますから、今回のようなニンジン作戦が刺さるかもしれませんね」(ネットライター)
昨今、お笑い芸人が情報番組のコメンテーターを任されるケースが増加していることに疑問の声が上がっている。だが、今回の奇抜な提案は、発想の転換を生業とするお笑い芸人だからこそ捻り出せたものだったと言えそうだ。
(木村慎吾)