最近、自宅にこもることが増えたことで歯磨きを怠りがちになり、これまで気付かなかった自分の口臭が気になり始めてはいませんか?
口臭予防にはさまざまな方法がありますが、実は、「うがい」を正しく実施することでも、口臭を予防することができるのです。口腔外科医で、幸町歯科口腔外科医院院長の宮本日出さんに、その方法を伺いました。
「口臭の原因にはさまざまなものがありますが、口の中の雑菌が原因の場合、うがいで口臭対策ができます。その際、口臭対策用かCPCを含んでいる洗口液を使用してください」
宮本さんによると、口臭予防のためには、次の2種類のうがいを交互に行うといいそうです。
■ぶくぶくうがい
「ぶくぶくうがいは、水流による物理的な洗浄効果で、食べのものカスなど臭いの原因になるものを取り除くうがいです。歯の隙間など、すみずみまでキレイにします。口をしっかり閉め、歯の間に水を通す気持ちで5秒くらい強く還流させてください。頬をふくらませたり戻したりを素早く繰り返します。右の頬をふくらませて戻し、次に左の頬、上唇、下唇の順に行いましょう」
■ベロベロうがい
「口臭の原因となる口臭菌は、舌の上にいます。ベロベロうがいでは、口を閉じて、舌を上あごにこするように押し付けて動かします。舌をベロベロして、口臭菌に洗口液を行き渡らせます」
ところで、うがいの最中に口から水が漏れたり、口が疲れたりしていませんか? 宮本さんによると、それは次のことが原因だといいます。
「うがいをすると口から水が漏れたり口が疲れたりするのは、口の周りの筋肉が衰えているからです。日々マスクをつけていると、口の周りが隠れることで意識が緩み、口の周りの筋肉が弱くなりがちです。口周りの筋肉の衰えを感じていて、うがいがうまくできないときは、うがいを続けてみてください。そのうちに筋肉が鍛えられて、上手にできるようになるでしょう」
口臭が気になるという人は、ぜひ「うがい」を繰り返し実施して、効果を実感してみましょう。