俳優の佐藤健が4月19日放送の「教えてもらう前と後」(TBS系)にゲスト出演し、2008年に同局で放送されたドラマ「ROOKIES」(TBS系)での苦労を明かした。
映画「るろうに剣心 最終章」の公開に際し、プロモーションを兼ねて様々なバラエティ番組にゲストとして登場している佐藤。この日の番組では、「義母と娘のブルース」や「とんび」(ともにTBS系)など、佐藤が出演したドラマを多く手掛けてきた同局プロデューサー・石丸彰彦氏による証言を交えながら、佐藤の役者としての葛藤にもスポットを当てた。
石丸氏は、佐藤自身が俳優として苦労し、「いちばん大変だった」と悩んだ作品に「ROOKIES」を挙げ、「それを超えたら意外とどれも楽に感じたと言ってましたね」と告白。同作では、佐藤と同年代にあたる市原隼人、中尾明慶、城田優といった面々や、実力派の佐藤隆太も主演を務めており、大きな話題作ではあったが、佐藤健には様々な試練があったようだ。
石丸氏によると、当時の佐藤の芝居は「すごく下手というより、周りよりちょっと演技のレベルが低かったんだと思うんです」といい、「心から作るんじゃなくて、顔の表情から作ってセリフが出てきていた」と表現。一方で、「身体能力が優れていたので、そういうところはいちばん上手くて。今の『るろうに剣心』につながっているんじゃないかと思いますけどね」と佐藤にしかない強みもあったと説明している。
また、同作制作時に佐藤から石丸氏に宛てられたという手紙も紹介され、そこには「これからもっともっと頑張って いつか石丸さんにほめてもらえるように 頑張ります」と若かりし日の佐藤の強い思いが綴られていた。
佐藤は「ROOKIES」撮影当時の葛藤について振り返り、「苦しいというか、いちばん楽しかった作品でもあるんですね。『どうやったら先輩たちみたいにできるんだろう』ってもがいていたというか。貴重な経験をさせてもらった現場だったと思います」と話している。
「今や超売れっ子の人気俳優として君臨する佐藤の知られざる苦悩や、新人時代の健気な向上心が明かされ、SNSでは『永久保存版の神番組。ありがとうございました』『クールに見えて、熱くてあったかい。でも、見せないところがいいんですよ』『たけるさんを取り上げてくださってありがとうございます』などのツイートが続々と投稿されました。普段は冷静であまり多くを語らない印象の佐藤ですが、今回の放送では俳優としてのストイックさもうかがえましたからね。さらなる好感度アップにつながったようです」(テレビ誌ライター)
2015年に出演したTBSドラマ「天皇の料理番」では、料理経験ゼロにもかかわらず役作りを徹底し、見事に成り上がっていく料理人の役柄を演じ切った佐藤。結果的にキャベツの千切りをマスターするなど、撮影後には料理が趣味になったという。
若手イケメン俳優としてその容姿を絶賛されることが多い佐藤だが、これだけ引っ張りだことなっているのは、やはり“努力の人”であることが業界にしっかりと浸透しているからなのかもしれない。