ジャニーズJr.黄金期が再来している。
現在、Jr.には東西あわせるとデビュー前のグループは11もある。数にすると90人近くだ。専門知識や得意ジャンルを生かして、バラエティやクイズ、トーク番組にピンで出演するメンバーが増えており、高学歴を生かしたインテリジャニーズも登場した。
Jr.が再び脚光を浴びるようになったのは、18年デビューのKing & Princeに加えて、昨年ジャニーズ初の2組同時デビューとなったSixTONESとSnow Manの成功が大きい。今なおアイドル業界の記録を次々と塗り替えており、キンプリの平野紫耀は、20年に発売された雑誌の表紙を最も多く飾った「第7回 カバーガール大賞」の「メンズ部門」で2連覇を達成した。
Jr.人気のルーツは98年ごろ。タッキーこと滝沢秀明をピラミッドの頂点とした勃興期。ゴールデンタイムにレギュラー番組を抱え、東京ドーム公演を成功させた。子どもならではの“伝統”が生まれたのも、この頃だ。
「先輩のバックダンサーとして地方公演を回った時は、Jr.同士が相部屋。その時にはやったのが、寝ているJr.の鼻に歯みがき粉を突っ込むイタズラでした。タッキーは生田斗真に行い、斗真は後輩にやったそうです。その子が泣きべそをかいた時、タッキーは怒ったとか(笑)」(アイドル誌ライター)
天使のような笑顔を見せながら、悪魔のかわいがりをしていたタッキー。Jr.の総長ともいうべき立場だったため、歯向かう者は少なかったという。歯みがき粉の刑は、当時のJr.が全員浴びた洗礼だった。
「その1世代前の“悪魔”はV6の井ノ原快彦でした。地方コンサートの宿泊先で、先に眠った子の顔に落書きをしていました。それがJr.の間で浸透すると、睡眠不足の子が増えた。翌日は寝不足のまま、先輩のバックにつくハメになったそうです」(前出・アイドル誌ライター)
小・中学生の子どもらしい通過儀礼。涙目の悶絶者が続出していたというが、加害者のタッキーは腹を抱えて王様気分。そんな元キングも今では男性アイドル大帝国の取締役幹部の1人。Jr.のトップから、首脳陣へ。これぞ真のサクセスストーリーかも?
(北村ともこ)