毎月、家計管理を頑張って貯金も続けているけれど、欲しいものが現れるたびに心が揺れ動き、ついつい貯金を取り崩してしまう……。長期的な貯蓄計画を実行している場合などはとくに、モチベーション維持が難しいですよね。そんな場合にオススメの、“貯金を取り崩さない”ための工夫を紹介します。
■貯金を引き出しにくくする
いつでも貯金に手が出せる状態では、“取り崩しが必要だ”という判断基準が甘くなりがち。貯金に手をつけないようにしたい場合は、貯蓄型の保険や定期預金などを活用し、契約した期間や貯蓄額に到達するまで引き出せないようにするのも一つの方法です。
この場合、リスクが伴ったり急な病気などで貯蓄を切り崩したいときでも引き出せなかったりする場合がありますから、いざというときのための現金貯蓄は別に用意しておくことがポイントです。
■目的別に貯金を分ける
貯金を一ヵ所に全て集めておくと、「たくさん溜まってきたから大丈夫」と気持ちが緩みやすくなります。旅行や好きなものを購入するための貯金、子どもの教育資金を確保するための貯金、老後のための貯金など、目的別に貯金口座を分けて管理し、取り崩してもよい貯金とそうでない貯金を明確に分けておくと、“なぜかなくなっていた”という事態を防ぎやすくなります。
■決めた額以上の貯金をしない
家計管理がうまくいってお金が余ったり、予定外の収入があった際に「全額貯蓄にまわす」と決めてしまったりすると、予算にない買い物をしたい場合に貯金を取り崩すしか方法がなくなってしまいます。
毎月、毎年の貯金目標以外の余剰金は“自由に使える”ようにしておくと、我慢ばかりではなくなってストレスが溜まりにくいです。臨時収入の半分は貯金、半分は自分へのご褒美にするなど、一部分だけ貯金するようにするのがよいでしょう。
お金の管理は長期戦。未来の幸せだけでなく、今の幸せも確保していかなければモチベーションが高まりにくいですよね。無理し過ぎない範囲で自由にお金を使えるよう、確実に貯め続けたいものには手をつけないための工夫をすることで、貯金の失敗やストレスを減らしていきましょう。
(Nao Kiyota)