お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が5月30日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演。コロナ禍における“ワクチン外交”に関し、「大惨敗した」と酷評した。
この日の放送では、東京都と大阪府でスタートした新型コロナウイルスのワクチン大規模接種について取り上げ、徐々に国民への接種のペースが上がりつつある現状を伝えた。
これについて、松本は「思ってたよりはスピード感が出てきているのはすごくありがたい材料」と語りつつ、「ただ、ワクチン外交に大惨敗したことは間違いないですからね」とコメント。日本が他国に比べ、明らかにワクチンの争奪戦で遅れを取っていたと断言。続けて、「本来は、政府のお偉いさんが、こんだけワクチン外交に惨敗したんで『申し訳ないんですけど、オリンピック無理になりました』って言って、それに国民が『なんでオリンピックなしになるねん』っていうのが健全なはずなんですけど、オリンピックをやることに皆が怒るっていう、不思議なねじれになっていって。ワクチンが遅れたことは意外と皆そんなに言わないという」と語り、国内ではワクチンの確保と接種までの実現に時間がかかったと感じているようだ。
「松本は5月9日にツイッターで『母の日のプレゼント。ほんとはワクチンが良いよなぁ。まっ 元気そうやったけど』とツイートしており、高齢な母親にいち早くワクチンを打たせてあげたいとの思いが強いのでしょう。ただ、海外のほうがコロナの感染者数や死者数が深刻なことから、海外製のワクチンを優先的に入手することができないのは当然だとする反論も多く、今回の松本の『ワクチン外交に大惨敗』との発言には疑問の反応が続出。ネットには、『生産国優先なので、失敗ではなく、当たり前の結果。その中でも量的には確保しているので、よくやっている』『どこと比較して大惨敗なの?』『大惨敗とは思わないけど。安全性の面、他国との被害状況の差などを考えると。そもそも自国開発できてない時点で勝ちはないんだから』『何をもって失敗したと言ってるの?』などの指摘が寄せられました」(テレビ誌ライター)
また、日本では早期のワクチン接種に対して、副作用への懸念など、慎重な姿勢を見せる人も多いのが現状。そうした点から、あまり“ワクチン外交”において「大惨敗」したと感じている人は少ないようだ。