災害時に備えたいけれど、何をどれだけ用意すればいいのか迷ってしまう……ということはありませんか?
たくさん用意しても、重過ぎて背負って走ることができなければ逃げ遅れる可能性も。緊急時に命を守れるよう、用途に応じて種類を分けて揃えておくと便利ですよ。
■身軽に避難したいときのための備え
小さめのショルダーバッグに、安全な避難に必要な最低限のものを入れておきましょう。身を守るためのヘルメットや懐中電灯、ホイッスル、軍手、怪我の処置をするための救急セット、スマホのポータブル充電器などが目安です。
“防災リュックを背負っている時間もない場合に持ち出せるもの”という想定で準備するとよいでしょう。簡易トイレや1日分の食料・飲料、ウエットティッシュ、タオル、現金、筆記用具、携帯カイロなどは、必要度に応じて調整しましょう。
■数日間生き延びることを目的とした防災リュック
避難指示を受けて避難場所に向かう場合など、ある程度時間をかけて避難準備ができるときに持っていきたい防災リュックには、3日分程度の食料・飲料や雨具、寝袋、防寒グッズ、ドライシャンプー、生活用品、簡易トイレ、衣類などを入れておくと便利です。
女性の場合は生理用品や肌ケア用品など、小さな子どもがいる場合はおむつやミルクなど、男性の場合は髭剃りなど、性別やライフスタイルに応じて必要なものを想定しておくと安心です。
■自宅備蓄用
安全を確認して自宅避難を続ける場合のために備えとおきたいのは、一定期間生活するためのグッズ。自宅に戻って運ぶことができる場合は、避難所でも使用したい生活用品です。
食料・飲料は3日~1週間分程度を準備しておくとよいでしょう。電気がなくてもトイレに装着して使用できる簡易トイレや予備電池、卓上コンロや固形燃料、保存期間の長い食糧、少ない道具で楽しめる娯楽など、電気やガスがない状態で生活するために必要なものを想定して備えましょう。
防災グッズは1種類のみではありません。用途や状況に応じて選べるようにしておくと、安心感が格段にアップしますよ。ご自身の自宅の備えや備蓄状況を確認し、別途準備しておくべきものがないか確認してみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)