タレントの鈴木紗理奈が9月7日放送の「ゴゴスマ」(TBS系)にリモートで出演し、今月18日に参加予定の音楽フェス「渋谷レゲエ祭 2021」について言及した。
現在、国内でのフェス開催をめぐっては世論から大きな反発を受けることは必至で、実際、愛知県常滑市で8月末に開催された野外フェス「NAMIMONOGATARI 2021」(波物語)では、観客同士の密状態が問題視され、6日時点で参加者14人の新型コロナウイルス感染が発覚。クラスター認定される事態となった。
そうした状況の中、「波物語」以降では初の国内フェスとなる「レゲエ祭」の開催が近づき、鈴木は「主催者の方と結構、密に連絡を取り合って、昨日も話をしたんですけど、やっぱりこの影響で開催して大丈夫なのか、できるのか、開催ができないかもしれないということだった」と、「波物語」の大炎上が「レゲエ祭」にも大きな悪影響を与えているという。
また、「フェスとか音楽業界のイメージが“みんなそうなのか?”となった。かなりこの件で迷惑かかってると思います」とし、アルコール類の販売などで感染対策への意識が低かった波物語に苦言を呈しつつ、「ガイドラインに沿ってきちっと感染対策をしたら、音楽フェスを開催できることを証明しようといって、2000人のキャパの中、700人に落として開催する」と説明。ソーシャルディスタンスをもうけられるよう、客数は3分の1ほどに抑える方針のようだ。
「鈴木は8月31日放送の同番組でも、コロナ禍に全てのイベントが中止せざるを得なかった状況の中、波物語の炎上により、ヒップホップのさらなるイメージ悪化につながったと指摘。『この1つのイベントで、ちゃんと(感染対策ルールを)守ってる人たちがさらに苦しい思いをしていくっていうのが凄い悔しいですね』とし、自身が出演予定の『レゲエ祭』では、感染対策やガイドラインについて主催者と何度も確認を取り合っていると説明しました。然るべき感染対策さえ守れば、フェスの安全な開催が可能になるという成功例を作りたいと意気込む鈴木ですが、世間からは『安全に開催できていたかどうかなんてどうやっても証明できないよね?』『意味わからん。他人を批判して、自分も同じ事をするのか』『身勝手すぎないか』『その意気込みはいらないので、そのレゲエ祭は中止にするか、出演キャンセルしたほうが賢明かと思います』『ほかのイベントでクラスター発生してるのにまだ大丈夫だと思ってるんだ』『もし失敗したらどう責任取るの?』との反発が集中しました」(テレビ誌ライター)
なお、「レゲエ祭」では具体的なコロナ感染対策として、マスク着用の徹底や入場時の検温、飲食時の手洗いやアルコール消毒、対面での着席の禁止、会場内への酒類の持ち込み禁止など、様々な項目をもうけている。
安心安全なフェスの成功例となることを祈りたいところだが、700人の人流を作り出してしまうことから、やはりコロナ禍では理解されにくいものではあることは確かなのかもしれない。
(木村慎吾)