テレワーク中、社員同士の会話不足でストレスを感じていませんか。それが原因で、仕事がうまくいかなくなることも……。
リクルートキャリアが2020年9月、コロナ禍でテレワークをするようになった全国20~60代の就業者2,272名に対して実施した仕事に関するアンケートでは、テレワーク時の「雑談」の機会についての状況がよく分かりました。
50~60代では、雑談が「全くない」割合が44.2%と高い結果に。同調査では、50~60代の人がとくにストレスを解消できていない状況が出ていたため、仕事中の雑談の有無が影響していることが推測されていました。
回答者のテレワーク中のストレス解消に対するコメントによると、「雑談に関する問題意識を共有し、雑談の意義を共有し、雑談するようにした」「頻繁に周りに連絡をとるようにした」「人と話すことを意識する」などを行い、雑談や会話をすることでストレス解消しているケースがみられました。
リクルートキャリアHR(人的資源・人財)統括編集長の藤井薫さんによると、テレワークの浸透に伴う働く個人のストレス固着化の解消のカギは、働く個人の存在性に働きかける「雑談」なんだとか。そして、ストレスの長期化や固着化が、今後の企業業績や職場の活力に暗い影を落とすことが懸念されることから、解消策として仕事中の雑談がストレス解消のカギになる可能性がみえてきたと述べています。
また、雑談は評価とは異なる「いまここにいてくれてありがとう」というメッセージの交換であり、相手への効用性を求める前に存在性を認め合い、心理的安全を育む行為ともいえるそうです。
確かに、雑談をするだけで心が温まることってありますね。ストレスや不安を感じているなら、雑談を率先して行うとよさそうです。