子どものイヤイヤ期は、新米ママ&パパの前に最初に立ちはだかる大きな壁かもしれません。
何を言っても「いや!」、もう出発しなければならないのに「いかない!」と子どもが動かなかったら、どのような対応をしますか? 実は、イヤイヤ期を上手に乗り越えて子どもの心を大きく成長させるためには“夫婦の連携”が大切なんです。
■ママとパパの連携がないと子どもの心の成長が妨げられる!?
イヤイヤ期は、子どもの自我が芽生えてきた証。あの手この手で自分の気持ちを分かってもらうべく、泣いたり嫌がったりします。しかし、ここで我慢を学ぶことも大切です。「泣けば何でも許してもらえる」「いつでも予定を思い通りに変更できる」と子どもが学習してしまうと、ルールを守ったり自分の気持ちを抑えたりすることができなくなってしまう可能性があるからです。
例えば、ママが嫌がる我が子を制して気持ちを切り替えさせようとしても、パパが「嫌なんだからしょうがないもんな」と抱っこして許してしまうと、我慢のチャンスを失ってしまいます。また、「ママはダメというけれど、パパに言えば許してもらえる!」と学習しては、今後の自我の主張も激しくなるばかり。何か気にくわないことがあれば、パパのところに行って泣くことが習慣化してしまうこともあります。
そうならないためにも、夫婦ですり合わせて2人とも同じ声かけや対応を心がけてください。むしろ、パパにはときに厳しくなってもらい、「我慢する」ことを伝えてもらうことも大切です。
■少しでも頑張れたら夫婦で協力して褒めることも必要
イヤイヤ期は我慢を学ぶ重要な時期とはいえ、2歳前後の子どもが気持ちを整理して調節することは難しいことでもあります。納得すればできるというわけでもなく、ときには悲しい思いをしながら我慢することも。ですから、今すべきことに少しでもチャレンジできたら、たっぷり褒めてあげることも夫婦で協力して行いましょう。
そして、子どもに大切なことを伝えるときは“その場で”が基本。「この前のようなおこりんぼはダメよ」と昔の話をしても、子どもの心には響きにくいからです。何か起こったらその場で対応できるように、事前に夫婦で声かけ・対応の方針をすり合わせておくことが大切ですね。
(Nao Kiyota)