2020年まで人気ギャルモデルの座に君臨していたゆきぽよに代わる形で、彗星の如く台頭したのは、175センチの長身を誇る“ゆうちゃみ”こと古川優奈だ。
EXILEのバックダンサーとして活動していたという異色の経歴を持つ古川だが、「ピチレモン」専属モデル、「egg」専属モデルを経て、2020年よりタレント業に進出。口を大きく開け、手をたたきながら思いっきり爆笑する姿は親近感を抱かれることが多く、下半期にはバラエティ番組での仕事が急増している。
古川は、これまでのいわゆる“おバカ系タレント”とは一線を隠すような、鋭い経済分析のコメントで専門家を驚かせることがあった。
「10月9日放送の『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)にて、ゆうちゃみは日本の経済について考えるコメンテーターの1人として出演。途中、元内閣官房参与の藤井聡氏が、デフレから抜け出せない日本に関して『デフレで物価が安くてお得と思ってるのは大間違い。貧困が進み、経済規模がどんどん収縮しているということ』と警鐘を鳴らし、各国の個人平均所得についても『日本の初任給はスイス、アメリカ、韓国より低い。平均年収は30年前よりも低い』とその現状を解説しました。すると、ゆうちゃみはこれに『え~、なんかスイスとかって結構(平均初任給が)上がってるじゃないですか。日本は変わらないってことは、スイスとかの上がってる国がお金の刷る量が多くて、お金の価値が下がってるって意味じゃないですか?』とコメントし、藤井氏はゆうちゃみの思わぬ角度からの“反撃”に『めちゃくちゃ合ってる! 70点!』と驚きの反応を上げました」(テレビ誌ライター)
また、経済学者の高橋洋一氏も「25年前、世界中の経済学者が集まって、どうして日本だけがデフレなのかを研究した。私もその中に入って参加したけど、答えはその通り」と興奮気味に話し、25年前に行われた専門家会議の結論は“ゆうちゃみの解析”と一致していたという。さらに「お金の量と物の量の関係で物価は決まってくるから、お金の量が少ないんでしょっていうのが、ノーベル賞級の研究者の答え」と、ゆうちゃみのコメントを絶賛。世間からも「何者だぁ!」「また新たなタレントが現れた」「この子は頭がいいんだろうね」などと“経済派おバカギャルタレント”という稀有なポジションを陣取ったゆうちゃみへの賛辞が集まった。
11月13日に出演した「占いメガネ」(TBS系)では、占い師から母親の存在がラッキーアイテムだと指摘されていたゆうちゃみ。「自分でもそう思います」「多分、苦労したと思います。いろいろあったから」などと影のある様子で語り、10代の頃に両親が離婚していたことも打ち明けた。
もともと、「ママがEXILEさんがすごい好きだった」ことが発端でダンスを始めたと振り返り、「スイッチ入って夢叶えましたね」と説明。現在も芸能活動のモチベーションは“母親を喜ばせるため”だといい、「ママ大好きだから、頑張りたい気持ちも大きい」と母への強い思いをうかがわせている。
モチベーションの根源は母への愛。ガッツも人一倍で、長く安定した活躍につながるかもしれない。
ほかにも、みちょぱや藤田ニコルの後を追う“めるる”こと生見愛瑠や、バラエティ界への返り咲きを叶えつつある若槻千夏、さらにはテレビ東京を退社し、フリーアナウンサーとなった鷲見玲奈など、あまたの女性が芸能界の椅子取りゲームを競い合っている。
2022年もまた、彼女たちによる激しい戦国の時代が続くことになりそうだ。
(木村慎吾)