小山田圭吾、今も引きずる「凄絶イジメ」告白の代償…2021年に炎上したタレント【3】

“過去の過ち”が、27年の時を超えて大炎上にふくれ上がるという事態に遭遇したのはミュージシャンの小山田圭吾である。

 小山田は当初、東京五輪・パラリンピックの開会式にて楽曲を担当するはずだったが、その後、辞任を発表。というのも、1994年と1995年に出版された雑誌のインタビューで、自らの学生時代のイジメ行為を自慢げに語っていたことが発覚し、その内容が「酷すぎる」としてSNSを中心に拡散されてしまったのだ。

 小山田は、ハンディを抱える生徒に対し、「マットレスでぐるぐる巻きにする」「段ボールや跳び箱などに閉じ込める」といったイジメ行為に加担すると、ほかにも、表現することすら憚られるような嫌がらせを繰り返したと自ら告白。こうした一連の行為に加え、それを反省せずに雑誌のインタビューで赤裸々に打ち明けた人物が、平和の祭典で楽曲を担当することはあまりに不適切であるとのジャッジが下されたのだ。

「小山田の辞任に端を発して、東京五輪の制作・演出を手掛けていた元お笑いコンビ・ラーメンズの小林賢太郎が7月22日、運営側から解任されたことを発表しました。こちらは、1998年にラーメンズとして披露したコントの内容が、ナチスによるホロコーストをネタにしていたとして問題視され、動画などが瞬く間にネット上を駆け巡りました。2人にはホロコーストを揶揄する意図はなかったものの、やはり、コントの中で言及できるような題材ではないということで、ユダヤ人の人権団体が抗議声明を出すまでに発展。これを機に、日本としても小林への対応を迫られることになりました。

 なお、今大会では、開会式にてダンスパフォーマンスを披露する予定だった俳優・竹中直人もまた、1985年に出演した『竹中直人の放送禁止テレビ』なるコントビデオの内容を懸念し、自ら辞任を進言。どうやら、コントの中ではかなり過激な描写があったということで、竹中はメディアに報じられる前に自ら『36年前にこういう作品に出演している』と連絡し、平和の祭典から身を引いたといいます。

 しかし、竹中の場合は単なる演者の1人として渡された脚本を演じたに過ぎず、小山田や小林とは完全に異なるケースとも考えられ、一部からは『竹中さんは英断でしたね』『こういうのが許されない時代になってくると、多くのお笑い芸人は公共性のある仕事はできなくなりそうだね』などと擁護する反応も出ていました」(テレビ誌ライター)

 今後の音楽活動にも影響を及ぼしかねないほど、大きな波紋を呼んだ炎上騒動だった。

(木村慎吾)

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