自宅でのリモートワーク中、「あくびが頻繁に出る」という人も多いのでは? 実はこれ、集中力が低下しているサイン。原因はいろいろありますが、冷えや乾燥など、部屋のコンディションが集中力低下につながることもあるそうなんです。
三菱電機の霧ヶ峰PR 事務局が、全国の学生男女600名に実施したアンケート調査によると、冬にエアコン暖房をつけているとき「勉強に集中できないことがある」と回答した人は59.3%もいたそうです。また、室内環境で気になることや悩んでいることとして、「部屋の乾燥が気になる」人は54.5%、「部分的に冷える箇所がある」人は40.4%、「エアコンの適切な設定温度がわからない」人が33.4%という結果となっていました。
勉強や仕事に集中するには、どうやら室内環境の整備がポイントにもなるようですね。本郷赤門前クリニック院長で医学博士・心療内科医師の吉田たかよしさんは、集中できる環境作りについて次のようにアドバイスしています。
■室温はやや低く保つ
あくびが出るときというのは、集中力がかなり低下しているとのこと。あくびの目的は脳を冷やすことなので、あくびが出て集中力が低下してきたなと思ったら、設定温度を少し下げて脳を冷やし、集中力を回復させましょう。ただ、寒過ぎるのはNG。長時間寒いと感じると、ストレスホルモンの作用で脳の働きは逆に低下してしまうそうで、こまめに設定温度を見直すとよいようです。
■足元が冷えるときは足首を温める
足元が冷える場合、足底部(足のひら)よりも足首を重点的に温めたほうが脳の働きが活発になるのだとか。レッグウォーマーなどで足首を温めるといいそうですよ。
■部屋の乾燥が気になる
乾燥も集中力が落ちる原因に。湿度60%を超えると、脳内で意欲が生じにくくなるそうです。なので、室内の湿度は50%前後を目安にするのがよいようです。
リモートワーク中、「なんだか集中できない……」と思ったら、室内の温度・湿度を調整して身体が冷えたり乾燥したりしないように対処し、脳をフル活動させましょう!