嵐の松本潤の主演ドラマ「となりのチカラ」(テレビ朝日系)が話題だ。脚本は、「GTO」(フジテレビ系)や「女王の教室」(日本テレビ系)、「家政婦のミタ」(日本テレビ系)ほか、昭和から平成、令和にかけて大ヒットドラマを多く生み出した遊川和彦氏。松本はテレ朝の単独初主演作で、ちょっと情けない中途半端な“中腰ヒーロー”のゴーストライターを演じている。
松本といえば昨年末、難事件を解決していく有能弁護士を演じた「99.9‐刑事専門弁護士‐」シリーズの特番がTBS系で放映。さらに映画が公開された。映画は1月下旬に観客動員150万人を突破し、興行収入20億円の大ヒット。短期間で幅広い役を見せ、芳しい数字を残したことで、“マツジュンブランド”を保った。
嵐のライブでは総合プロデューサーを務め、作品作りには100%で臨む“Mr.パーフェクト”。「99.9」の撮影現場でも、座長らしい立ち居振る舞いを見せていたという。テレビ誌の編集者が言う。
「すごいのは、自分だけではなく、出演者全員のセリフを把握しているところ。自分が出ていないシーンの現場に来たり、モニターチェックをしたり。未出演シーンへの差し入れも欠かさないそうです」
18年のシーズン2から参加したお笑いタレントの馬場園梓は、冬の外の寒いシーンで松本と一緒だった。撮影中に雨が降り、「カット!」の声がかかったあとも、松本は濡れたままで撮ったシーンについてのディスカッションを始めたという。
「馬場園さんはベンチコートをすぐにはおって、屋根の下で雨宿りに走ったそうですが」(前出・テレビ誌編集者)
クランクイン後に真っ先に取り組むのは、現場スタッフの顔と名前の把握。その徹底は木村拓哉に通じるものがあり、自分はあくまでも俳優部門の一員という思いが強い。木村も松本と同じく、現場ではスタッフたちを近くで感じられる振る舞いをする。
その木村は4月期にテレ朝でドラマ「未来への10カウント(仮)」の主演を務める。ストイックジャニーズのバトンが手渡されそうだ。
(北村ともこ)