持続可能な開発目標に取り組むSDGs時代の今、みなさんは普段の買い物で、どのくらいそれを意識していますか?
2022年2月、IT支援コンサルやソフトウェア開発などを行うHTLが実施した『SDGs時代のモノ選び』に関する意識・実態調査では、SDGsに関連する商品を購入したことがある人は67%と約7割だったそう。
購入しているのは、使い捨てをなくすため・廃棄物を減らすために作られた商品やリサイクル素材で作られた商品などが多く、ジャンル別で最も多かったのは「日用品」(78%)。次いで「食品・飲料」(59%)、「ファッション」(27%)と続きました。一方で、「デジタル機器」と答えた人は、わずか7%に留まる結果に。ジャンルに偏りがあることが分かりました。
2019年の国連調査によれば、世界の電子ゴミの発生量が5,360万トンに上っているなど、世界的に深刻な問題となっているのがデジタル機器です。電子ゴミには水銀や有毒な添加物、有害物質も含むため、健康や環境に害を及ぼすといわれています。
調査では、「デジタル機器は購入時にSDGsの視点が抜け落ちやすい」と約7割が回答。電子ゴミ問題は意外と見落としがちになるようです。今後は、デジタル機器についても他のジャンルと差をつけることなく、SDGsやサステナブルな視点で買い物したいもの。そこで、SDGs視点での買い物に役立つ商品とサービスを紹介していきましょう。
■電子ゴミ削減につながる「WitH」
HTLが提供する「WitH」は、見た目はノートパソコンのように見えますが、実はSDGsに配慮した次世代型デバイスです。特徴は、つなぐだけでスマートフォンのアプリをパソコンのように操作することができること。本体にはOSもCPUも入っていないため、買い替える必要がないそうです。
さらに、デバイスにデータが残らないため、シェアリングやリサイクルがしやすいことから、電子ゴミの削減に貢献。消費電力もパソコンに比べて少ない8W程度という点から、環境負荷の軽減も期待できるとか。
■障がい者アートとコラボ「エコバッグcoconi×ヘラルボニー」
SDGsの目指す「すべてのひとに健康と福祉を」「働きがいも経済成長も」「つくる責任・つかう責任」という目標に関係するのがこのエコバッグで、オンラインショップ『和奏』で販売中のようです。子育て世代のママたちのアイデアが生かされて商品化されたエコバッグであること、素材は使用済みペットボトルなどを原料としてリサイクルされた繊維を使用していること、ヘラルボニー社と契約している障がい者のアーティストのデザインをモチーフにするなどして採用していることの3つがポイントとか。
■フードロス削減に貢献できる通販サイト『SUKUERU(スクエル)』
このサイトでは、賞味期限間近や季節商品の入れ替えなどによって、店頭に並べられなくなった商品、パッケージが古くなってしまった商品、箱・パッケージのキズやつぶれなどの商品など“訳あり商品”が通販で手に入るうえに、フードロス削減にも貢献できます。好きな大きさの福袋を選んだら、その中に入れたい商品をいくつか指定すればOK。福袋をいっぱいにする楽しみも生まれそうです。
普段の買い物で、ちょっとだけ意識を変えるだけで大きく社会貢献ができます。とくに、盲点になりがちな電子ゴミのことも意識してはいかがでしょうか。