SNSの差別や誹謗中傷はいつまで経ってもなくならないが、有名人がここまで言ってくれたらファンも感動するはず。SNS上にも「さすが」「ありがとう」の声が盛りだくさんになったようだ。
発端は、歌手の浜崎あゆみがインスタグラムのストーリーズで自身の曲「Nonfiction」のダンスを路上でカバーしている仙台のファンを紹介したこと。浜崎はそのダンスに「可愛すぎて」と書き添え、ファンを歓喜させていた。ところが、そのダンスを披露していたファンに対し「汚ねえんだよニューハーフ死んじまえ」という誹謗中傷差別コメントが届いたことで事態は一転。5月9日、浜崎本人がその差別コメントをした人物に向けて怒りの刃を向けたのだ。
「当然ですが、浜崎さんは本当に怒っていたんでしょう。『私がストーリーにあげた仙台の子に対して名無し顔なしでメッセージしたそこのあなた、Are you f●cking kidding me?』と、海外なら放送禁止用語になる言葉を交えて批判したんです。女性が怒る感じで訳すなら『アンタ、マジふざけんてんの?』という感じでしょうか。アカデミー賞ならビンタ級かもしれませんね」(女性誌ライター)
怒りが収まらない浜崎は、続けて「じゃああなたの指す『綺麗』なものって何? 私がひとつだけ分かるのは、それがあなたの心にはないってこと。こんな言葉許されないよ」と差別人物に対して言い放ち、驚くであろうファンには「楽しい時間をわたしが壊してたらごめんね!」「みんなも自分のことは我慢できても、自分が大切にしたいものを傷つけられたら許せないんじゃないかな」と謝罪コメントを投稿した。
これに対し、ファンは全面支持だったようで、ネット上には「あゆってファンを大事にしているイメージだしこれは正論」「本人に届いたわけじゃないのにファンへの差別にここまで言ってくれるアーティストはいないと思う」などと、数々の感動コメントであふれた。
SNSでは何かとネガティブなことも話題になる浜崎だが、一緒に仕事をした人たちから悪口が聞こえてこない人物として業界では有名。今回の“ストーリー”もそんな人柄が垣間見られた話なのかもしれない
(塚田ちひろ)